乗り物酔い のりものよい| 症例集 「乗り物酔い」 のりものよい |
| 乗り物酔い のりものよい |
| 乗り物で酔うかもしれないと思うと、せっかくの楽しい旅行も憂鬱になってしまいます。乗り物酔いの症状はとても辛いものです。 まず、顔面が蒼白になり、冷や汗がでてきます。次に生あくびが出たり、頭痛やめまいが起こります。つづいて胃のむかつきや動悸が起こり、実際に吐いてしまうこともあります。 乗り物酔いになると、身体には次のような変化が現れます。脳の視床下部・下垂体系ホルモンの異常な分泌上昇、それに伴い、自律神経のバランスが乱れ、血圧の変動や、ノルアドレナリンや血糖値の増加などが起こり、胃の蠕動運動が異常になると嘔吐を起こしてしまうのです。 ■ＮＫさん ４５歳 女性 会社員 ＮＫさんは最初肩こりで来院しました。何度目かの来院のとき、バス旅行に出かけることになっているが、乗り物に弱いので心配だと話されました。だまされたと思って乗り物酔いに効果のある置き鍼をしてみませんかと薦めてみたのです。まず、胃腸の調子を整える鍼を行い、その後脚に置き鍼をしました。乗り物酔いに効果のあるツボはいろいろありますが、私はできるだけ邪魔にならないように脚を使います。 数日後に電話があり、乗り物に酔うこともなく楽しい旅行ができたとうれしそうに話されました。 その後は旅行の前には必ず乗り物酔いの治療をしておられます。 ■ＫＳさん ２８歳 小学校教員 ＫＳさんは最初から乗り物酔いの治療で訪れました。乗り物にとても弱く、ほとんど旅行には出かけたことがないとのことでした。 小学校の６年生の担任で、近く修学旅行の引率をしなければならないとのことで、ほとほと困っている様子です。酔い止めの薬を飲んでも効果がないとのこと、どうしたらいいか分からないと言われました。 ＫＳさんの場合は乗り物に酔うかもしれないとの恐怖も原因になっていると考えられます。１度でも酔わない経験ができれば自信もつくことでしょう。 まず12経絡の調整をすることで自律神経のバランスを整えました。その後胃腸の調子を良くする鍼を行い、乗り物酔いの置き鍼をして終了しました。 後日電話があり、問題なく修学旅行の引率ができたとうれしそうに話されました。ＫＳさんも旅行に出かける前には必ず来院します。最近はかなり自信が付いたのか、近くへの旅行では置き鍼をしなくても大丈夫になったようです。 ■乗り物酔いの予防 �￣鷭个鬚垢襪箸�にはしっかり睡眠をとりましょう。 �∨衆�暴食、特に脂肪分の多い食事は避け、柑橘類は消化が悪く、吐きやすくなるので食べないようにしましょう。 ��乗車前や乗車中の飲酒をしない。 �ざ�腹での乗車は避け、排便も済ませておきましょう。 �タ搬里鯆�めつける衣類、特に腹部を圧迫するものを避け、ゆったりしたものを身に着けましょう。また、厚着は避けましょう。 ��乗り物の中で本を読んだり、ゲームをするなど、視線を下に向け続けないようにし、遠くの景色を見るなどして、視野を広くしましょう。 �Ц紊躙�きの座席を避け、進行方向が見える前の方に座り、気分が悪くなったら早めに乗り物の走る方向と平行に寝かせましょう。 �┥茲衒�内の換気をよくして、新鮮な空気が流れるようにしましょう。 ��おしゃべりや音楽などで気分をリラックスさせましょう。 |
