症例集   「坐骨神経痛」 ざこつしんけいつう
坐骨神経痛 ざこつしんけいつう
 腰から足にかけて激痛が走り、ひどいときには歩くこともできなくなるのが坐骨神経痛です。以前は中年以降の病気でしたが、この頃は20代、30代の人にも多く診られるようになりました。働き盛りの人の場合、痛みが長く続くと「もしかして働けなくなるのでは?」との不安で精神的にも落ち込んでしまいます。

EYさん 39歳 男性 会社員
2週間ほど前からおしりから太ももの後ろから足の指まで痛みが走る。数日前からしびれも加わり、歩くことが困難になったとのこと。整形外科で消炎鎮痛剤とシップを処方されたが症状が悪化している。友人に進められて来院。
若い人の坐骨神経痛は症状が激しいことが多く、痛みで通勤できなくなってしまうことも度々です。EYさんの場合も2週間も症状がとれず、だんだんひどくなっているようでこのまま治らなかったらと不安でいっぱいだと話されました。
まず、神経の異常興奮を抑えるために腰とくるぶしとの間で低周波通電を行いました。その後トリガーポイントを見つけて丁寧に鍼治療をし、腰から足にかけてのマッサージを行いました。帰りにはトリガーポイントから数箇所を選んで置き鍼をし、腰を支える目的でコルセットを装着して帰宅していただきました。
数日後とに8回ほど来院していただきました。 当治療院の料金は4000円です。整形外科のように数百円で治療できれば何度通院してもらっても経済的な負担はそれほどでもないでしょう。4000円払うのですからそれだけの価値のある治療をしなければといつも心に言い聞かせています。坐骨神経痛も2,3回で治してあげられればいいのですが、重症の患者さんや高齢者ではなかなか思うような結果を出せないこともあり心が痛みます。EYさんも8回の通院になってしまいました。それでも完全に治してあげられてほんとうによかったです。

SIさん 60歳 女性 主婦
坐骨神経痛になって1年以上経過した患者さんでした。整形外科で飲み薬とシップをもらっていたがなかなか治らないとのことで、ペインクリニックで10回ほど神経ブロック注射を受けている。受けた直後は楽になるが、数日で痛みがぶり返してしまう。神経ブロック注射は一定の回数以上はできないと言われ、根本から治したくて息子にインターネットで調べてもらって来院したとのこと。
SIさんの場合は1年以上も痛みが続いていたため、運動量も少なく下肢の筋肉が落ちてしまい、つま先立ちができなくなっていました。とにかくトリガーポイントに対して丁寧な鍼を行い、腰部から足先までのマッサージを時間をかけて行いました。その後筋肉を強化する目的で、大腿四頭筋とふくらはぎにテクトロンのEMSモードで20分間の治療を施し、トリガーポイントから数箇所を選んで置き鍼を入れて治療を終了しました。
SIさんには10回ほど通院していただきました。最初はつま先立ちができなかったのですが、テクトロンによって筋肉がつくことで散歩の時間も少しずつ延びていきました。今では散歩とラジオ体操が日課になっているそうです。

坐骨神経痛の予防
 散歩や水泳など運動をして下肢の筋肉を鍛えましょう。会社の帰りなど一駅手前で降りて歩くなどの工夫をするとよいでしょう。次に体重の管理が大切です。体重が重くなると腰への負担が増加し椎間板ヘルニアを起こしやすくなります。また、下肢の筋肉の負担も増加し、結果として坐骨神経痛を発症してしまうことにつながります。坐骨神経痛になると痛みで歩くことが苦痛になり、その結果として体重が増加する。この悪循環を断ち切るためにも毎日のウォーキングをぜひ心がけてください。

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