症例集   「腰痛」 ようつう
腰痛 ようつう
 鍼やマッサージの治療院を受診する患者さんの半数以上は腰痛を訴えての来院です。膝や足首の痛みや坐骨神経痛、全身疲労や肩こりでも腰部を診察すると痛みがある人もいて、総合すると8割ほどにもなります。つまり、当治療院に来院される患者さんのほとんどが肩こりや腰痛を主訴にしているということになります。肩こり腰痛Q&Aでも述べたように、重力に逆らい、2本足歩行を始めた我々人類にとって、腰痛は宿命ともいえるようです。

■HEさん 42歳 男性 建築業
 1週間ほど前から腰が痛くなり、病院でレントゲンを撮ってもらったが特に問題はないといわれ、痛み止めとシップ薬を処方してもらい帰宅して様子を見ていた。ドラッグストアでコルセットを買ってきて、痛みをだましだまし仕事を続けていた。しかし良くなるどころか痛みが強くなってきて、同僚に当治療院を紹介されたとのこと。
 HEさんの場合、腰部のS状カーブが少ないことにより腰に負担がかかってしまうと考えられました。また、建築業という仕事柄、不自然な姿勢を続けることが多く、腰の疲れが溜まっていると想像されます。
 腰部を触ってみると筋肉がぴーんと張っており、数箇所強い圧痛が認められました。とにかくこの筋肉のこわばりを取り去る必要があります。圧痛点への鍼、こわばった筋肉に対するマッサージを時間をかけて行いました。その後、腰痛に効果のある脚のツボに丁寧に鍼をして治療を終了しました。これだけの単純な治療ですが、1回の治療でほとんど症状がなくなりました。このような腰痛の場合は1回、あるいは2回の治療で楽になるのが普通です。
 HEさんは仕事柄腰痛になることも多く、その度に当院へ電話がかかってきます。会社の同僚が腰痛になると当院を紹介してくれることも多く、同じ会社の方が何人も来院しておられます。

■予防
 できるだけ姿勢を良くし、椅子には深く腰掛けるようにします。腹筋や背筋、特に大腰筋を鍛える体操をしましょう。冷えを避けるためにクーラーの冷気に直接当たらないようにすることも大切です。その他、靴は足に合った歩きやすいものにします。また、腰痛が続くときには寝具を見直してみるのもよいでしょう。近ごろは腰痛予防のマットレスなどいろいろなものが販売されていますので、お店の人に相談してみるのも一つです。
 次にコルセットですが、整形外科ではとてもしっかりしたコルセットが処方されています。これは腰痛にはとても効果があり、動けないほどひどいときには欠かせないものです。しかし、ある程度楽になると、コルセットをしたまま家事や仕事をしたいと思うはずです。そんなときあまりにしっかりしたコルセットでは動くことができません。また、コルセットが分厚いとウエストサイズがアップしてしまうのも女性にはいやなものです。当治療院のコルセットはそんな悩みを解決した薄くて軽くてしっかり腰椎を支えてくれるコルセットです。軽い腰痛ならこのコルセットだけでも楽になるでしょう。ただし、腰痛が楽になった後もコルセットで支えることはいけません。ぎっくり腰の項でも書きましたが、1日の中でコルセットの装着時間を少しずつ短くしていくようにすればよいでしょう。

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