ストレス すとれす| 症例集 「ストレス」 すとれす |
| ストレス すとれす |
| ストレスとは環境の変化から身体を守るための防御反応です。つまり生きていくためには欠かせない大切な反応なのです。しかしそのストレス状態が長期間になると身体をまもるはずのシステムがさまざまな病気の原因になってしまいます。 たとえばストレスが続くと胃潰瘍になることがあります。これは胃酸やペプシンなどの消化液と消化管の粘膜を保護する粘液とのバランスが崩れることで起こります。また、ストレスにより交感神経が緊張し続けることで高血圧になってしまい心筋梗塞や脳卒中を発症してしまうことにもなりかねません。ストレスが長期間にわたると免疫システムにも狂いが生じてしまい、かぜを引きやすくなったり、ガンなどの重篤な病気に罹ってしまうことにもなるのです。昔は病気の原因は総て細菌だと考えられていましたが、今では病気の原因はストレスだと言っても過言ではありません。 それではストレスが身体に与える影響を具体的に見てみましょう。 �’召砲△覲で呂�萎縮する 脳にある海馬の機能が低下すると、会話や文章の内容がすぐに理解できなくなり、なかなか新しいことを覚えられなくなります。物忘れがひどくなったり、行動がちぐはぐになり、他人から最近少し変だと思われることさえあります。 �▲札蹈肇縫鵑�不足する セロトニンが不足することによって精神状態が不安定になり、うつ状態になったりいらいらしたり、パニック障害を起こすこともあります。また、睡眠が不安定になり、寝つきが悪くなったり、朝早く目が覚めてしまうこともあります。急激な強いストレスによって引き起こされる心的外傷後ストレス障害（PTSD）はその最たるものです。 �６擽枋ダ�頭痛 日本人は世界一肩こりの多い国民です。英語には「肩こり」という言葉は存在しないと言われています。ストレスは首・肩こりの大きな原因であり、首・肩こりが続くことで頭重感を伴う頭痛が起きてきます。これが筋緊張性頭痛です。 �げ疉卆�腸症候群 胃腸はストレスの影響を受けやすい臓器です。試験や面接のときに急にお腹が痛くなって便意が起きるのもそのためです。通勤や通学時に急にお腹が痛くなったり便意が起きて会社や学校に行けなくなるなどは過敏性腸症候群と呼ばれ、ストレスによる自律神経の異常が原因です。 �ゥ曠襯皀鵑離丱薀鵐垢�崩れる ホルモンのバランスが崩れることで血液中のコレステロールや中性脂肪のコントロールがうまくいかなくなったり、血圧や血糖値が上がることでメタボリックシンドロームが発症します。このような状態が長期間続くことで心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気が引き起こされる危険があるのです。また、大人にきびができたり、肌荒れの原因にもなります。 �μ髪嵶歪祺� 免疫力が低下することにより感染症やガンなどの重篤な病気のリスクが高まります。 �Ч�痛 変形性脊椎症や椎間板ヘルニアなどのような器質的変化による腰痛ではなく、今まで原因不明といわれていた腰痛がストレスによる痛みであると考えられるようになりました。 ■ＫＹさん ４６歳 男性 会社員 １年ほど前から腰痛に悩まされるようになり、レントゲンやＭＲＩを撮ったが特に異常は見つからなかった。痛み止めやシップを続けてみたが効果がなく、ペインクリニックを進められて１０回ほどブロック注射を受けた。注射をした直後は楽になるが、数日で元に戻ってしまう。ブロック注射はこれ以上できないといわれ、またまたあちこちの病院を巡り歩く日々が続いた、結局治療は痛み止めとシップだけであったそんなとき病院でストレスによる腰痛ではといわれ、困っていたら、鍼がいいのではと進められ、ネットで見つけて来院したとのことです。 原因不明の腰痛の85�佑�ストレス性腰痛ともいわれてますが、これという治療法もなく、相変わらず痛み止めとシップというのが現実です。そういうときこそ東洋医学の出番です。東洋医学は昔から身体と心を一つとして扱ってきました。東洋医学こそ昔からストレスによる身体の不調を取り去る医療を行ってきたのです。ですから腰痛でも全体のバランスを診るために脈診をします。ＫＹさんにも脈診をして全体のバランスを整える鍼を行いました。その後背中から腰、脚の治療を行い1回目を終了しました。ＫＹさんは直後から楽になったといわれましたが、問題はそれがいつまで続くかです。1週間後の来院ということで帰宅してもらいました。 1週間後の来院では少し痛みがあるとのことでしたが、それでも仕事でずっと椅子に座っていてもかなり楽になったということでした。現在は数ヶ月に1度か2度治療を継続しています。 ■ＵＫさん 38歳 女性 事務員 ＵＫさんはいわゆる頭痛もちでした。市販の頭痛薬が手放せず、ひどいときには1日に数回、数日飲まないと耐えられないこともしょっちゅうでした。頭痛薬を飲みすぎるのはよくないと友人に言われ、頭痛が以来を受信して新たな薬を処方してもらっていました。一時良くなっていたのですが、最近また頭痛が繰り返し起きるようになり、ストレス性の頭痛と診断されたとのことでした。 上にも述べたように東洋医学は身体と心を一つと考えて診察します。ＵＫさんにも最初脈診をしました。ＵＫさんの脈を整えるためには少し時間をかけて施術しました。その後首から肩にかけてのこりを丁寧に取り去り、ついで頭部の鍼を行いました。再び仰向けで脈診をしたのですがなぜか元に戻っていました。なかなかしぶとい脈です。再び脈を整えるための刺鍼をして1回目の治療を終えました。 週1回のペースで5回の治療を行い、その後は2週間に1度の治療を5回、現在は月1度のペースで治療を継続中です。たまに頭痛は起きるようですが、薬はほとんど飲まなくなったとのことです。 ストレスと上手に付き合うコツを身に付けましょう。休日はゴロゴロしているだけでは、体の疲れはとれても心の疲れはとれません。また、睡眠のリズムを乱してしまうことにも繋がります。散歩やスイミング、楽しい趣味を持つなど身体を動かすようにしましょう。特にコンピュータに向かっている仕事の人は、頭を休めることが必要です。 自分でできるリラックス �〇曲發覆匹侶擇け親阿鬚垢� �⊃靴靴ど�を買ったり、化粧をしておしゃれを楽しむ ��森林浴や海岸の散歩など自然とふれあう時間を作る �い�気に入りの入浴剤などでゆっくりとお風呂に入る �ゥ▲蹈泪札薀圈爾妊螢侫譽奪轡紊垢襦�ラベンダーやカモミールにはストレスホルモンを低下させる作用があります。 �κ⊆宛撞曚妊螢薀奪�ス �Г罎辰燭蠅靴慎な�でお気に入りの音楽を聴く 世の中が複雑になり不況やリストラ、健康問題や老後の生活など心配事はつきません。考え始めると生きることそのものがストレスです。ストレスが身体に影響すると言われてもそれではどうすればいいのかとますます悩んでストレスが蓄積されてしまいそうです。しかしストレスは悪いことばかりではありません。私たちはストレスにより自分を向上させているともいえるのです。少し頑張って。でも無理をせずに……！プチスローライフで生きたいものです。 |
