ここが知りたい健康情報   「小児鍼」
小児鍼
 最近、当治療院にも小児鍼をと訪れる親御さんが増えました。私の実家は鍼灸院で、昔は毎日のように小児鍼を受ける子どもさんが来院していたと記憶してますが、1970年ころから小児鍼を受けるお子さんがぱったり来なくなりました。これは核家族になり小児鍼の有効性が伝えられなくなったからと考えられるでしょう。しかし、ここ数年当治療院でも小児鍼の需要が増えてきたように感じています。これはインターネットが普及して鍼灸院のホームページなどで小児鍼の効果を知って、夜鳴きで疲れ果てた親御さんが幼い子どもを連れて来院されるようになったからだと思います。

■小児鍼とは
 小児鍼は大人の鍼とは違い刺さない鍼です。皮膚をなでさすったり、ちくちくと刺激したり、軽く引っかいたり叩いたりします。適応年齢は6ヶ月くらいから8歳くらいで、当院では小学生の場合はその子の発育状態で判断しています。もっとも小児鍼を使わない場合でも大人の鍼とは刺激量を加減しています。小児鍼にはいろいろな種類があり、松葉の形の松葉鍼、三味線のバチのようなバチ鍼、棒のような鍼、車鍼、へら形の鍼、三角鍼、ほうきのような鍼などさまざまで、金・銀・クロムなどの鍍金が施されているものが多いようです。
 当治療院での小児鍼の患者さんのほとんどは夜泣きや疳の虫です。

■疳の虫とは
 疳の虫はいわゆる小児の神経症です。小児は自律神経機能が未熟なため、すぐにバランスを崩してしまうのです。したがって、疳の虫の強い子は、風邪を引きやすかったり、お腹を壊しやすかったり、自家中毒症を起こしやすい傾向があるようです。その他しょっちゅうお腹を壊したりかぜを引きやすいなどいわゆる虚弱体質のお子さん、夜尿症、小児喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患など小児のいろいろな症状に小児鍼は有効です。

■小児鍼の治療
 小児は刺激に敏感です。薬による副作用も大人より強く出ます。それだからこそ副作用の無い小児鍼はとても有効な治療法だといえるでしょう。小児鍼は全く痛くありません。気持ちよくて眠ってしまうこともあります。また、毎日お母さんが簡単にできる治療法も指導いたしますので、しょっちゅう来院する必要もありません。月に1度くらい来院していただければ大丈夫です。夜泣きの鍼ではやり方を覚えてしまえば再び来院する必要はありません。

■夜泣きや疳の虫の予防
 疳の虫の強い子は刺激に敏感です。けれどいろいろなことを吸収して成長しようとしているのだと思ってみてはいかがでしょう。2歳くらいまでは人が大勢集まる場所や、大きな音や強い光は刺激が強すぎるので避けましょう。規則正しい生活習慣を身につけさせ、自律神経を育ててあげましょう。寝る前にはゆったりした気分になれるように優しく揺すりながら子守唄、特に同じ歌を歌ってあげるのもいいですね。目が覚めたときに怖がらないように小さな灯りか間接照明などを工夫することも必要かもしれません。
 子どもはあっという間に成長してしまいます。子育て真っ最中のときにはただただ夢中で「早く大きくなあれ」とばかり思ってしまいます。けれど子どもは毎日毎日変化し続けています。昨日できなかったことも今日は簡単にできてしまうかもしれません。そして子どもは大人が思っているよりずっといろいろなことを理解しているようです。もしかしたら大人が発する何気ない言葉に傷ついているのかもしれません。自分の時間は後でいくらでも作れます。どうぞお子さんとの楽しい時を大切にして、たくさんの思い出を作ってください。

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