ここが知りたい健康情報   「逆流性食道炎」
逆流性食道炎

 逆流性食道炎とは、簡単に言うと、胃から食道へ胃酸が逆流する病気です。

■逆流性食道炎の症状
・食後に胸焼けがする。
・ゲップがよく出る。
・喉に酸っぱいものや苦いものがこみ上げてくる感じがする。
・お腹がよく張る。
・食事をした後に胃が重苦しい(もたれる)ことがある。
・食事の途中で満腹になってしまう。
・思わず手のひらで胸をこすってしまうことがある。
・食べた後気持ちが悪くなることがある。
・ものを飲み込むと、つかえることがある。
・また、咳が止まらない症状が逆流性食道炎が原因になっていることもあるのです。
などなどさまざまな症状が現れます。
逆流性食道炎とは、胃の中で胃液と混ざり合った食べ物や胃液そのものが食道に逆流する病気です。胃液は強い酸性のため、食道に逆流すると、食道の粘膜を刺激して食道の粘膜がただれたり、潰瘍ができたりするのです。

■胃液の働き
胃酸の主成分は塩酸で、これは、肉を溶かしどろどろにしてしまう程のとても強い酸なのです。胃液には、食べ物を消化したり、食べ物と同時に入ってきたウイルスや細菌の増殖をおさえたり、殺菌する働きがあり、1回の食事で約0.5L、1日平均2Lも分泌されているのです。

■胃液の機能を支える3つの成分
胃液の主な成分は、塩酸(胃酸)、ペプシノーゲン、粘液の3つです。胃壁の粘膜にあいている小さな胃腺から分泌され、消化と殺菌のために重要な働きをしています。

1.塩酸(胃酸) 胃腺の中央部に位置する壁細胞から分泌され、食べ物の消化を助けたり、食べ物と一緒に入ってきたウイルスや細菌の増殖をおさえたり、殺菌する働きがあります。胃腺の中央部に位置する壁細胞から分泌され、食べ物の消化を助けたり、食べ物と一緒に入ってきたウイルスや細菌の増殖をおさえたり、殺菌する働きがあります。
2.ペプシノーゲン 胃腺の深部に位置する主細胞から分泌され、塩酸と混ざることでペプシンという消化酵素に変わり、たんぱく質を消化する働きがあります。
3.粘液 胃腺の上部に位置する表層粘液細胞や副細胞から分泌され胃粘膜表面を覆い、胃壁が塩酸に荒らされるのを防ぎます。胃液が胃の粘膜を傷つけないのは粘液のおかげです。胃腺から分泌された粘液は、胃粘膜の表面に粘液層という1mmにも満たないベールのような保護膜をつくります。この粘液層にはアルカリ性の成分が含まれていて、胃液の塩酸を中和させます。そのため、胃粘膜の表面付近の胃液は中性を保ち、自ら胃粘膜を傷つけることはありません。

■逆流性食道炎の原因
逆流性食道炎が起こる主な原因としては、食道と胃のつなぎめにあたる下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)の筋力の低下があげられます。通常は、下部食道括約筋が胃液の逆流を防いでいるのですが、この筋肉が加齢などによってゆるむと、胃の中のものが簡単に食道に戻ってきてしまうのです。そのため、これまでは高齢者の病気と考えられていましたが、最近では若い人にも増えています。
また、脂肪分の多い食事をすると、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌され、下部食道括約筋がゆるんだり、胃酸が増えたりします。これは、脂肪がほかの栄養素に比べて消化に負担がかかるからです。そのため、脂肪分の多い食事を好んで食べる人にも、逆流性食道炎が起こりやすくなります。
 本来、食道は中性です。ですから食道粘膜には胃粘膜と異なり、強い胃酸に対しての防御機能がありません。その食道に胃から胃酸が逆流することにより、症状が起こってくるのが逆流性食道炎です。

■逆流性食道炎の治療
治療は薬物療法、手術療法、生活習慣の改善で、
逆流性食道炎の治療は、薬によって胃酸の分泌量を減少させたり、食道の運動機能を改善したり、胃酸を中和したり、食道の粘膜を保護・修復する薬物療法を中心に行われます。薬物療法で効果がない場合や、重症の場合などには外科的手術を行う場合もあります プロトンポンプインヒビター(PPI)(の内服。プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、胃内において胃酸分泌を抑え、胃潰瘍などを治療し逆流性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬です
胃酸が過多に放出されると胃粘膜や食道の粘膜を壊し、胃潰瘍や逆流性食道炎などがおこりやすくなります。胃内において胃酸分泌の最終段階にプロトンポンプというものがあり、PPIは胃内のプロトンポンプを阻害することで胃酸を抑える作用があるのです。

■逆流性食道炎の鍼治療
みなさんは鍼といえば肩こりや腰痛など運動器疾患に効くと思ってはいませんか?それは大きな誤解です。実は逆流性食道炎に対して鍼は絶大な効果を発揮するのです。
PPIの治療では、胃酸が過度に押さえられてしまい、本来胃酸が果たしていたはずのウイルスや最近を死滅させる働きが弱められたり、消化機能が抑えられたりと思わぬ副作用が起きてしまうこともあるのです。その点鍼治療では無理やり胃酸を抑制するのではなく、適度にコントロールしてくれるので、食欲が落ちたりすることもなく、安心して治療が受けられます。しかも、たった1度の治療でかなり症状がらくになります。
最初から逆流性食道炎で来院される肩もいますが、肩こりや腰痛で来院されたときに逆流性食道炎の症状があると聞いてその治療をプラスすることもあります。逆流性食道炎の症状がそれほどひどくないときでも、何かの治療のついででも話していただければいいですね。
逆流性食道炎の原因にストレスが挙げられます。ストレス状態が長期間になると身体をまもるはずのシステムがさまざまな病気の原因になってしまいます。 ストレスが続くと胃潰瘍や逆流性食道炎になることがあるのです。これは胃酸やペプシンなどの消化液と消化管の粘膜を保護する粘液とのバランスが崩れることで起こります。前にも書きましたが、鍼治療はストレスをコントロールして自律神経のバランスを整える効果があります。
東洋医学は根底に「心身一如」という考え方で成り立っています。東洋医学こそ昔からストレスによる身体の不調を取り去る医療を行ってきたのです。暑さ寒さなどの環境因子、怒りや悲しみなどの心のあり方。総てが病気の原因なのです。ですから身体と心を含めた全体のバランスをとることを治療の主眼においているのです。脈を診て、12経絡の虚実を判断し、全体の調整を図ります。五臓六腑の状態は全て脈に現れます。脈の微妙な変化を観察しながら注意深く刺鍼することが重要になるのです。つまり、12経絡の調整を行うことで、現代医学的には自律神経・ホルモン・免疫の調整、血液循環改善、自然治癒力を高める治療をしているわけです。

■生活習慣の改善
猫背にならない。
食べすぎを防ぐ。脂肪の多い食品や、チョコレートやケーキなどの甘いお菓子、人によってはサツマイモやかぼちゃなどでも胸焼けを起こすことがあります。お酒や炭酸飲料も胸焼けを起こすようです。
外からの締めつけでも胃が横から伸びることで食道裂孔が広がり、胃液の逆流の起き易い状況になります。
ようするに食べすぎ飲みすぎをせず、適度な運動をして体重をコントロールすることに尽きるようです。

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