ここが知りたい健康情報   「三叉神経痛」
三叉神経痛
 三叉神経痛は顔面神経痛と言われることもあり、顔に稲妻が走るような、えぐられるような、針で刺されるような強烈な痛みが起こります。痛みは発作性で、5〜20秒位、長くても2分以内でおさまり、夜間に痛みが生じることはほとんどないようです。年齢的には40歳以上に多く、発生率は、女性が男性の2倍ほどです。また、発作は季節の変わり目に多く、食事、歯磨き、洗顔などの刺激で誘発されます。
 三叉神経は脳神経のなかで最も大きな神経で、その名のように3つに分かれています。第1枝は、上まぶたから額、前頭部。第2枝は、下まぶた、頬、上唇、鼻、上歯列。第3枝は、下あご、舌、外耳、下歯列に分布しています。

■三叉神経痛の原因
 原因不明と言われていますが、最近では、脳幹から出た三叉神経が、何らかの理由により周囲の血管に圧迫されて痛みが生じると考えられるようになりました。また、脳幹部に発生した腫瘍、脳動脈瘤による圧迫、帯状疱疹、多発性硬化症、歯の治療後にも発症します。

■三叉神経痛の予防
 刺激性の食べ物を避け、クーラーなどの冷気が直接顔に触れないようにします。痛みが軽いときには、痛む箇所を軽く圧迫するだけでも治ってしまうこともあるので様子を見ながら自分でやってみましょう。

■三叉神経痛の治療

 西洋医学的には次のことが試みられます。
内服薬のテグレトールの投与 これは抗てんかん薬の1種で、ふらつき、眠気、脱力感などの副作用がある他、時間の経過とともに、徐々に効果が減少してしまうという問題点があります。
神経ブロック療法。 これは要するに、一時的に神経を麻痺させてしまう治療です。神経痛の治療にしばしば用いられますが、対症療法にすぎず、痛みが出るたびに繰り返すことになります。また、感覚を麻痺させたわけですから、当然ある一定の部位の知覚が消失・低下することが考えられます。
手術による治療 これは、神経血管減圧術といわれるもので、三叉神経に対する圧迫を取り除く手術です。しかし、30〜40%の人が再発しているとの報告もあります。
γ―ナイフ療法 三叉神経起始部に放射線照射を行います。しかし、これも再発を防ぐことができないようです。
 ようするに、これといった治療方が見つかっていないというのが現実です。

■三叉神経痛に対する鍼治療
 神経痛に対する鍼治療は基本的には同じです。神経痛の根本原因を取り去り再発を防ぐ目的で脈診を行い、12経絡の虚実を判断し、全体の調整を図ります。東洋医学では、神経痛などの痛みは「気血」の滞りが原因とされています。12経絡を調整して「気血」の流れをスムーズにすることは神経痛の根本原因を取り去り、再発を防ぐ治療法だといえるでしょう。 次に、痛みのある神経の反応点に刺鍼し、必要に応じてマッサージを行います。また、随伴症状として、頚、肩に生じているこりに対する鍼、マッサージ治療を行い終了します。
 鍼治療には、優れた鎮痛効果があります。中国では鍼麻酔による手術も行われていますし、日本でも、鍼麻酔による抜歯が行われています。身体への負担が少なく、手術後の経過が良好だとの報告もあります。西洋医学ではこれといった決め手の治療がないのが現実です。もしあなたが三叉神経痛で悩んでいたら、ぜひ1度鍼の鎮痛効果を試してみてはいかがでしょう!

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