ここが知りたい健康情報   「乗り物酔い」
乗り物酔い
 乗り物で酔うかもしれないと思うと、せっかくの楽しい旅行も憂鬱になってしまいます。乗り物酔いの症状はとても辛いものです。まず、顔面が蒼白になり、冷や汗がでてきます。次に生あくびが出たり、頭痛やめまいが起こります。つづいて胃のむかつきや動悸が起こり、実際に吐いてしまうこともあります。
 乗り物酔いになると、身体には次のような変化が現れます。脳の視床下部・下垂体系ホルモンの異常な分泌上昇、それに伴い、自律神経のバランスが乱れ、血圧の変動や、ノルアドレナリンや血糖値の増加などが起こり、胃の蠕動運動が異常になると嘔吐を起こしてしまうのです。

■乗り物酔いの原因
 まず、大きな原因は「酔うかもしれない」との不安感です。視覚、平衡感覚、筋肉の動きが普段とは異なっている場合、感覚の混乱が起こり、それを大脳辺縁系が不快と感じ、自律神経やホルモンの異常によっていろいろな不快な症状が起こってしまいます。しかし乗り物酔いは誰にでも起こるわけではなく、普段から自律神経のバランスが崩れている人や、胃腸の弱い人に起こりやすいようです。

■乗り物酔いの予防
遠出をするときにはしっかり睡眠をとりましょう。
暴飲暴食、特に脂肪分の多い食事は避け、柑橘類は消化が悪く、吐きやすくなるので食べないようにしましょう。
乗車前や乗車中の飲酒をしない。
空腹での乗車は避け、排便も済ませておきましょう。
身体を締めつける衣類、特に腹部を圧迫するものを避け、ゆったりしたものを身に着けましょう。また、厚着は避けましょう。
乗り物の中で本を読んだり、ゲームをするなど、視線を下に向け続けないようにし、遠くの景色を見るなどして、視野を広くしましょう。
後ろ向きの座席を避け、進行方向が見える前の方に座り、気分が悪くなったら早めに乗り物の走る方向と平行に寝かせましょう。
乗り物内の換気をよくして、新鮮な空気が流れるようにしましょう。
おしゃべりや音楽などで気分をリラックスさせましょう。

■乗り物酔いの治療
 まず、不安感を抱かないことです。といっても、1度でも乗り物酔いを経験してしまうとやはり不安になってしまいますね。とにかく、上に挙げた予防法を実践してみましょう。そして酔い止めの薬を飲みましょう。酔い止めの薬は抗ヒスタミン剤ですが、副作用として眠気やだるさがありますが、「薬を飲んだから大丈夫」という暗示効果も期待できます。

■乗り物酔いの鍼治療
 鍼は乗り物酔いに驚くほど効果があります。私自身乗り物に弱く、バス旅行などいつも不安でいっぱいになっていました。数年前テレビを見ていたら、すぐに乗り物に酔う人におき鍼(おきばり)をして効果を検証する実験をしていて、鍼灸師でありながらその効果にびっくりしたことがありました。もちろんその後はバス旅行のときなど必ずおき鍼をしています。
 しかし、乗り物酔いの体質そのものを改善すればおき鍼の必要はありません。先にも述べましたが、乗り物酔いの人は普段から自律神経失調症気味です。睡眠が浅かったり、すぐに下痢をしたりとあまり丈夫ではないなあと感じているはずです。脈診により12経絡を調節することで自律神経やホルモン・免疫を調節しておくことで乗り物酔いの癖を無くすことができれば旅行がもっともっと楽しくなるでしょう。

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