ここが知りたい健康情報   「無月経」
無月経
 無月経とは、月経のあるはずの成熟した女性が3ヶ月以上月経がない状態をさします。18歳をすぎても初潮がない状態を「原発性無月経」、以前はあったのに途中で止まってしまった状態を「続発性無月経」といい、近頃はストレスやダイエット、激しいスポーツなどが原因の続発性無月経が多くなってきました。

■無月経の原因
 女性の身体はとても複雑です。月経には、卵巣から出るエストロゲン「卵胞ホルモン」、プロゲステロン「黄体ホルモン」という2つのホルモンが関係しています。このホルモンは脳の視床下部というところでコントロールされています。(この視床下部は自律神経「交感神経・副交感神経」機能、内分泌機能を全体として総合的にコントロールしています。また、視床下部には、体温調節中枢、下垂体ホルモンの調節中枢、浸透圧受容器などがあります。)そのためストレスによる影響を受けやすく、そのどれかにトラブルが起きると、ホルモン中枢も影響を受けることになり、卵巣から出るホルモンバランスがくずれて月経が不順になったり、止まってしまったりするのです。また、脳下垂体や子宮、卵巣の異常も無月経の原因になります。
‖僚展詐性無月経 ダイエットや摂食障害で体重が急激に減ると、ホルモンのリズムが乱れてしまい月経周期が乱れたり、さらに進むと無月経になってしまうことがあります。
▲好肇譽浩無月経 仕事や人間関係のストレスやショックなできごとがきっかけで月経が止まってしまうことがあります。ストレスを受けていることに気づけずに過ごしてしまうことも多いのが問題です。
スポーツ性無月経 激しい運動をつづけることで月経が止まってしまうことがあります。試合を間近にしてのマラソン選手などに多いようです。
ち疊閉経 何らかの原因で卵子のもとがなくなってしまい、10〜20代で生理が終わってしまうことがあります。排卵誘発剤の過度の服用でも起きることがあります。
ス皀廛蹈薀チン血症 脳下垂体に腫瘍(プロラクチノーマ)ができると、プロラクチンというホルモンが大量に分泌されることがあります。このプロラクチンは、本来乳汁を分泌させるためのものですが、分泌量が増えると卵巣機能が低下し、月経が止まってしまうのです。なお、吐き気止めや抗うつ剤やピルの副作用でも起こります。
Υ鐚租疾患によるもの 子宮内膜症、子宮がん、卵巣がん、炎症などによる子宮内膜の癒着、甲状腺や副腎機能の異常、糖尿病などが原因で無月経になってしまうこともあります。

■無月経の治療

 無月経を長い間そのままにしておくことはとても危険です。たとえ治療を始めても、止まっていた期間の3〜4倍以上の治療期間が必要といわれているからです。無月経を長い間放置しておくことで、子宮や卵巣が萎縮して機能が衰えてしまい、たとえホルモン剤を投与しても反応しなくなり、月経を起こすことが難しくなります。もちろん妊娠することなどできません。

■西洋医学的治療
 月経が止まった原因や年齢、妊娠を望むかなどによってさまざまな治療法が選択されます。もちろん子宮内膜症など器質的な病気が原因の場合は、その治療を行います。高プロラクチン血症の治療には、プロラクチンの分泌を抑える薬が投与されます。そして最近もっとも多い無月経がストレスやダイエットによるものです。この場合はどのホルモンが分泌されていないのかを検査し、それによって治療法を決めていきます。もっとも大切なのは精神面のフォローですが、現実にはなかなかカウンセリングに結びついていないようです。
カウフマン療法 ダイエットやストレス、スポーツなどが原因の無月経には、カウフマン療法が一般的です。卵巣から出るはずのエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンを6ヶ月ほど交代で投与して、人工的に月経を起こす方法です。
▲┘好肇蹈殴麒篏捨屠 ダイエットなどでエストロゲンが少なくなったり、出なくなることで月経が止まった場合、更年期障害の治療のように、エストロゲンを補うホルモン補充療法を行うこともあります。

■無月経の鍼治療

 無月経には腎虚タイプと血虚タイプの2種類があると考えられます。腎虚タイプの無月経は、排卵や月経を作る指令が出ていない状態で、原因には、冷え、精神的ストレス、過労などがあります。
血虚タイプの無月経は、無理なダイエットや間違った食事療法、消化器疾患などによるものが多く、間違ったダイエットに対するカウンセリングを行いながら治療します。
 私たちの身体には「経絡」という「気(エネルギー)」の通り道があり、その経絡を結んでいるのが「ツボ」です。「気」は「血」を動かす原動力でもあり、気が滞れば血も滞るので、ツボを刺激することによって気血の流れをスムーズにすることができます。つまり、血液循環を改善し、自律神経機能やホルモン分泌機能のアンバランスを改善し、冷えを取り去ることを目的とした治療お行います。鍼灸治療は1時間ほどかけてゆっくり行われますので、患者さんとお話しながらカウンセリングも同時に行うことが可能です。当院には私が女性鍼灸師ということもあり、無月経の患者さんが多いように思われます。鍼灸をして最初の月経時には、黒っぽい経血が出ることがあります。これは「汚血」が体外に排泄されているもので、ここまでくれば完全治癒が近いと考えてよいでしょう。
 近頃の女性は「冷え」に悩まされています。冷えは無月経の原因になるばかりではなく、昔から身体を冷やすことが万病の原因と言われているのです。クーラーを控えめにしたり、ガードルなどで下腹部を締め付けすぎないように気をつけましょう。「冷え性」の項を参考にして、冷えない身体作りをすることが大切です。なお、無月経を放置しておくことで、骨粗しょう症や動脈硬化など老化を早める原因になります。
 当院は女性の立場で診察し、治療を行っています。いろいろなおしゃべりの中で女性だからこそ分かり合えることもたくさんあると思います。リラックスして受ける鍼治療はとても気持ちの良いものです。また、当治療院ではアイソトニックサウンドやリラシックサウンド、オルゴールや自然音などリラクシングミュージックをBGMに使うことで患者さんができるだけリラックスした状態で治療を受けられるように心がけています。一人で悩まないでぜひ一度ご相談ください。

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