ここが知りたい健康情報   「むち打ち症」
むち打ち症
 むち打ち症とは、交通事故やスポーツ等で首や背中に外力が加わり、首が前後にムチのようにしなることで生じる首の痛みや肩の痛みで、外傷性頸部症候群ともいわれます。

■原因
 人間の頚部の動く範囲は、前後60度程度と考えられています。交通事故で後ろから追突された場合、車体が瞬間的に前に飛び出します。そのとき体は前に飛び出しますが、頭はシートに触れていないことが多く、その場に残ろうとするのです。 結果的に、衝撃時には頚が後ろに引き伸ばされ(過伸展)になり、次の瞬間には反動で頭が前に倒れ、頚が前方に強く曲がる(過屈曲)の状態になります。正面衝突ではこの動きが逆になります。頚椎が強い衝撃を受けると、骨折や損傷を防ぐために、軟骨や靭帯や筋肉など頚椎をとりまく軟部組織が衝撃のエネルギーを吸収して傷つき、頚や肩の痛みとしてあらわれるのです。

■分類
頚椎捻挫型 頚椎の骨と骨の間にある関節包や骨の周囲にある靭帯などが損傷されたもので、むち打ち症の70%を占めています。頚肩部のこりや緊張感や熱感、背中や胸の痛み、頭痛や手の痺れなどがあらわれることもあります。
バレー・リュー症候群型 後頚部交感神経が刺激されて起こる症状で、めまいや耳鳴りや難聴、目のかすみや眼精疲労、頭痛や吐き気、記憶や集中力の低下、その他、声のかすれや胸の圧迫感などもあらわれます。
神経根症状型 脊髄の運動神経と知覚神経が集まっているところを「神経根」と言います。この神経根の周りが腫れたり、引抜きのような損傷が起こると、それぞれの神経支配領域に、痛みや痺れ、運動障害が起こります。

■西洋医学的治療
 程度によっても違いますが、急性期には安静を保ち、筋弛緩剤や消炎鎮痛剤を処方します。その後、運動・温熱・牽引など物理療法を行います。また、吐き気やめまいなどの自律神経症状に対しては、神経調整剤・抗不安剤・ビタミン剤・ホルモン剤などが投与されることもあります。投薬で効果が見られない場合には、大後頭神経ブロック・星状神経ブロックなどが行われます。

■鍼治療
 先にも述べたようにむち打ち症の症状は多様です。頚や肩のこりや運動障害、手の痺れ、背中や胸の痛み、頭痛やめまいなどの自律神経症状などさまざまです。
 まず、12経絡の虚実と、自律神経の状態を診察する目的で脈診を行います。脈診は手首の動脈に両手の3本の指(人差し指・中指・薬指)を当てて行います。私たちの身体には「経絡(線路)」という「気(エネルギー)」の通り道があり、その経絡を結んでいるのが「ツボ(駅)」です。「気」は「血」を動かす原動力でもあり、気が滞れば血も滞るので、ツボを刺激することによって気血の流れをスムーズにし、12経絡の調整を行います。現代医学的に言うと、自律神経・ホルモン・免疫の調整、血液循環改善、自然治癒力を取り戻す目的で刺鍼するわけです。
 次に、頚や肩、背中のこりを取り去ることを目的に鍼と丁寧なマッサージを行います。椎骨動脈の圧迫でめまいが起こったり、肩や背中の硬結で吐き気や胃の痛みが起こるのです。つまり頚・肩・背中のこりを取り去ることで全身常態を改善することができるわけです。
 むち打ち症は数年経ってからさまざまな症状が出ることがあります。不定愁訴で来院された患者さんの問診をすると、数年前に交通事故に遭ったというケースも多々あります。多角的所見がなく、患者さんの訴えが診断基準になるわけですから仕方ありませんが、自分が納得できるまで治療を継続することが大切です。
 当治療院ではアイソトニックサウンドやリラシックサウンド、オルゴールや自然音などリラクシングミュージックをBGMに使うことで患者さんができるだけリラックスした状態で治療を受けられるように心がけています。
 鍼やマッサージは本人が希望すれば事故保険で受けることが可能です。当治療院にもそのような患者さんが来院されています。病院の治療で症状が軽減されないとき、ぜひ一度お問い合わせください。

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