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骨粗しょう症

 骨粗鬆症は骨が構造的にもろくなって骨折しやすくなる病気で、女性に多く、60歳代では2人に1人、 70歳以上になると10人に7人が骨粗鬆症といわれています。女性の骨密度は18歳くらいでピークに達し、40歳代半ばまではほぼ一定ですが、50歳前後から急速に低下していきます。閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下すると、急激に骨密度が減少するようです。

骨の新陳代謝
体の中ではたえず古い骨は壊され(骨吸収)、新しい骨が作られています(骨形成)。これが骨の新陳代謝です。新陳代謝のバランスがくずれ、骨吸収がどんどん進んで骨形成が追いつかなくなると、骨がスカスカになり、スカスカの骨はもろく、骨折しやすくなるのです。
女性ホルモンと骨からのカルシウム吸収
女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、骨の新陳代謝に際して骨吸収をゆるやかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。閉経後、エストロゲンが減ることで、骨吸収のスピードが速まるため、骨形成が追いつけずに骨がもろくなってしまうのです。
骨はカルシウムの貯蔵庫
体内のカルシウムの99%は骨の中にあります。残りの1%は他の組織や血液中に存在し、血液中のカルシウムは、さまざまな臓器の細胞を働かせています。血液中のカルシウムが足りなくなると、骨からカルシウムが溶けだして補います。カルシウムの摂取量が少ないと、次から次へとカルシウムを骨から血液へ補わねばならず、骨の中のカルシウムがどんどん失われてしまうのです。

 骨粗しょう症は自覚症状の乏しい病気です。背中が丸くなる、身長が縮むといった症状は徐々に起こるためなかなか病気であると気がつきません。年を取ったからと見過ごされてしまうのです。したがって、気がついたときには病状がかなり進行していたということも少なくありません。骨粗しょう症によりもろくなった骨は、体の重みが加わるだけで潰れてしまうことがあります。 これを圧迫骨折といいます。圧迫骨折が起こると背骨が丸くなったり、身長が縮んだり、痛みを伴ったりします。ただし、このような状態になっても痛みを伴わない場合もあるので、日ごろから細やかな自己チェックが必要になります。また、自治体などが実施する骨密度測定を定期的に利用するのもよいでしょう。骨粗しょう症は早期発見、早期治療が重要なのです。
 食事・運動・生活環境に気をつけることで、骨量の減少をくいとめたり骨折を避けたりすることができます。毎日コツコツ積み重ねて、骨粗鬆症を予防しましょう。

カルシウムの収支
体の中に入ってくるカルシウムより、出て行くカルシウムのほうが多ければ、当然骨のカルシウム量は減っていくことになります。すなわち、体のカルシウム貯蔵庫である骨から、どんどんカルシウムが出て行くことになるのです(収支がマイナスに傾く)。逆に、入ってくるカルシウムのほうが多ければ、骨を増やすことが期待できます(収支がプラスに傾く)。また、ピークボーンマス(人の一生のうちで最大の骨量)を若い時期にできるだけ高くすることが大切です。ダイエットなどでピークボーンマスが少ない人は閉経や加齢などにより骨量が減ったときの影響が大きくなります。
ビタミンDはカルシウムを効率よく吸収するために必要
ビタミンDは食物にも含まれていますが、日光浴をすることによっても皮下で合成されます。皮膚の中にある「プロビタミンD」が紫外線の作用でビタミンDになるのです。ビタミンDは肝臓・腎臓で「活性型ビタミンD」に変化して腸からのカルシウム吸収の手助けをするので、肝臓・腎臓に障害があるとカルシウムの吸収が低下する原因になります。
マグネシウム不足も骨に影響
マグネシウムはカルシウムとともに骨の健康に関係します。1日の所要量は約300mgとされていて、カルシウム2に対してマグネシウムは1くらいがちょうどよいとされています。食品としては、玄米・納豆・かき・ほうれん草・ごまなどが代表的です。
骨粗鬆症予防のための運動
骨に刺激が加わる運動を。上にも述べましたがビタミンDは日光浴をすることで皮下で合成されます。 骨は、その長軸に対して物理的な刺激が加わると、微量の電流が骨に伝わり強さが増すといわれているのです。したがってスポーツ選手の骨密度は、一般の人よりも高いことが知られています。ですからウォーキングやジョギングのような重力のかかる運動が推奨されます。一方、骨は通常腱を介して筋肉へとつながっているため、筋力トレーニングによって、骨に直接刺激を与える方法も効果的です。ウエイトマシンなどを利用して筋力トレーニングを行うと、重りを持ち上げるたびに筋肉は強く収縮し、骨に刺激が伝わります。さらに、筋力トレーニングは、ウォーキングやジョギングだけでは強化できない上半身の骨も鍛えることができます。自分の弱い部位を選択的にトレーニングすることができ、効果的です。

 骨粗しょう症も一種の生活習慣病です。バランスのとれた食事と適度な運動。毎日意識して続けたいものです。

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