ここが知りたい健康情報   「健康ってなに?」
健康ってなに?

 健康と長生きは昔から多くの人の願いでした。日本の平均寿命は世界一の長寿大国となっています。では本当に健康で長生きできているのでしょうか?人々の満足感、幸福感は乏しいのです。長生きすることこそが人生の最大の目的であるという考え方は変わってきているのです。健康はイメージはあっても人によって多様性があって厳密には定義できないものです。健康はもはや医療任せではなく、一人ひとりが、自分の健康観や信条を持ち、社会の中で自分に何ができるか考えていく時代です。そうすることで生きがいが生まれ、健康感あふれる生活ができるようになるでしょう。疾病の克服は健康の保持や増進に重要なことですが、健康を阻害する要因をすべて取り除くことは事実上不可能です。日常からできる限り疾病の予防、健康増進に取り組みながら、ときには病気との共存も認めるような健康観が大切になってきています。

■健康の定義
 国語辞典で健康をひくと「心身が健やかな様子」とあります。やはり心も穏やかでなければいけないのです。
 健康の定義では、世界的によく知られているものに、WHO(世界保健機構)憲章前文の健康の定義があります。
健康とは、単に病気でないとか身体が弱くないということではなく、何事も前向きな姿勢で取り組めるような、肉体的、精神的及び社会的に完全に調和のとれた状態をいう。

■健康観は多様
 健康は人によって多様性があります。WHO(世界保健機構)はヘルスプロモーションに関するオタワ憲章で、「ヘルスプロモーションとは、人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスである」と定義し、「健康は生きる目的ではなく、毎日の生活の資源である。健康は身体的な能力であると同時に、社会的・個人的資源であることを強調する積極的な概念である。」としています。単に疾病がない状態のみを健康と捉えるのではなく、たとえ疾病や障害があっても、「充実した日常生活をおくり、自己の価値観を達成するための最適の状態」を健康ととらえる新しい考え方があります。

■予防は治療にまさる
 これまで、病気をいかに治すか、ということに重点がおかれてきましたが、最近ではそれよりも病気にならない方法を探る、予防の重要性が注目されるようになりました。病気に対処するのではなく、病気にならないようにするにはどうしたらよいか。どうすれば抵抗力や体力のあるからだをつくることができるか、というような積極的な考え方です。

■自分の健康は自分でつくる
 健康というのは、自分自身で創っていけるのです。たとえば食事、運動、社会生活に気を遣うことで、生活習慣病を十分防ぐことができます。健康づくりは人まかせ、医者まかせではなく、自ら行うものです。日常から健康生活を心がけて、病気の発病そのものを防ぐセルフ・ケアの時代。これまでの生活習慣を見直して、自分にもっともよいライフスタイルを取り入れていくことが大切です。

■健康増進のためには?
好循環の保持
 流れがスムーズにいっている状態を好循環といいます。
 私たちの体は、主に3つのシステム(神経系・内分泌系・免疫系)が働いて体を調整しています。体のシステムのどれかに異常が生じると、体の内部の環境を整えることができなくなり、元気がなくなったり、病気や未病になってしまうのです。脳血管性痴呆などは、小さな脳梗塞を繰り返すことなどにより発生してきます。これは血液の流れが悪くなり、臓器などに負担がかかったり、血管がつまって流れが滞ることにより障害が生じるものなのです。東洋医学では気の流れをはじめ、系路、つぼなど、いわゆる歪みの矯正、流れの正常化を重要と考えます。

医食同源の励行(食材や水などは、身体によいものを摂取する)
 古来より、医食同源という言葉があり、「病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つために欠かせないもので、源は同じ」という意味です。現在では、食生活と疾病の間に深い関係があることが世界的規模の疫学調査によって明らかになっています。飽食の時代といわれる今こそ、「医食同源」を励行し、有益物資を体に取り入れることに配慮して、病気にならないようにすることが健康を維持し、増進する近道です。

活性酸素の除去(体が錆びないようにする)
 基本的には糖分や脂肪などがエネルギーのもとになりますが、それをエネルギーに変換させるために、酸素が必要になるのです。そして酸素がからだの中に入ってエネルギーを発生する過程で活性酸素がつくり出されます。この活性酸素は非常に化学反応性の強い酸素で、体内に進入した細菌などを殺す働きをすることもあるのですが、体内の脂肪分や蛋白質、酸素、遺伝子(DNA)などと反応して有害物質を作ったり、正常な働きができないような傷を作ったりもします。その結果、病気や老化などが生じると考えられています。

心身一如の実践(心が体を運転する)
 私たちの健康は、心と体を切り離して考えることはできません。心の持ち方一つで病気がちにもなれば、より高い健康状態に導くこともできます。心身二元論で進んできた現代西洋医学は、心と体を二分してきましたが、そんなに単純に解決できない問題が出てきました。現代のストレス社会に生きる私たちには、心で体を守ることが必要とされています。

早期発見・早期治療
 生活習慣病はジワジワと長い期間を経て私達を襲ってきます。心臓病、高血圧、糖尿病などというのは、無自覚・無症状のうちにおこることが多いもので、自分ではわかりにくいものです。しかし私達は突然生じた病気のように思って、医師へ駆け込んだり大騒ぎするようなことが往々にしてあります。そのためにもヘルスチェックを受け、自分の悪い習慣、悪いところに気付いて、自分が予防し早期に治療をすることが大切です。

■健康を創る日常生活の10カ条
専門家まかせにせず、健康・医療情報を自ら学び実践しましょう
毎日の健康状態は自分でチェックする工夫をしましょう
適度な運動や生活の工夫により好循環を保つようにしましょう
健康を創る食材を選び健康によい食生活を実践しましょう
からだによい水や空気など身の周りの環境にも気配りをしましょう
抗酸化食品を積極的に取り、体の錆止めをしましょう
物事を前向きに考え、いきがいのある生活をしましょう
笑う、感動する、ときめく心を忘れないようにしましょう
かかりつけ医など身近な相談者を持ちましょう
年1回は健康診断や人間ドックを受けましょう

■東洋医学の健康感
 20世紀、西洋医学は目覚しい発展を遂げました。抗生物質と外科手術により難しい病気も治せるようになり、寿命も確実に延びています。しかし、膠原病やアレルギーなど免疫に関わる病気は相変わらず増えていますし、ストレスによる心身症も増加の一途をたどっています。病気になったら病院で治してもらうという西洋医学の考え方が見直されてきているのです。
 それでは、東洋医学では医療をどのように考えてきているのでしょう?東洋医学では古来から医食同源を励行することで病気は防げると考えてきました。
 東洋医学は「調和」の医学です。自然界のすべての物や現象を陰陽・五行でとらえ、相互の調和がとれていることがもっとも大切だと考えます。つまり、西洋医学は病気の原因が細菌であればそれを死滅させ、病気の原因となる体内の器質的な異常を追求し、その原因を取り除くという「対立的医学」であるのに対し、東洋医学は身体の機能的な歪みを整えることで自然治癒力を高め症状を緩和しようとする医学なのです。西洋医学は病気を診る医学であり、東洋医学は患者の生き方まで含めて全体的にとらえる医学といえるでしょう。
 このごろ、薬の副作用で悩んでおられる患者さんが来院されるようになりました。この「副作用」も病気だけにとらわれて患者さん全体を診ていない西洋医学の落とし穴だと私には思えます。
 鍼灸は12経絡を解して「気」と「血」のバランスを調節することで免疫機能を向上させることができる総合的な医術です。どんな名医でも、優れた薬でも、患者自身の自然治癒力がなければ病は決して治るものではありません。今こそ定期的な鍼治療で未病を防ぎ、健康で快適な生活を送りましょう。

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