ここが知りたい健康情報   「疳の虫」 かんのむし 
疳の虫 かんのむし 
 夜鳴きをしたり、すぐにかんしゃくを起こしてしまう赤ちゃんや幼児の子育ては本当に疲れます。お母さんは疲労困憊してしまい、子供の疳の虫の治療に来られた場合、どちらの治療を優先させるべきか分からないこともあります。
 日本語には、泣き虫・弱虫・お腹の虫など、虫の付く言葉が多くあります。昔は寄生虫を見かける機会が多く、小児がかんしゃくを起こすと虫が着いたと表現したのでしょう。実際に昔の本を読むと、祈祷をしたり、小児鍼をすると、手のひらや指先から白い糸状のものが出ると書いてあります。

■疳の虫とは
 疳の虫はいわゆる小児の神経症です。小児は自律神経機能が未熟なため、すぐにバランスを崩してしまうのです。したがって、疳の虫の強い子は、風邪を引きやすかったり、お腹を壊しやすかったり、自家中毒症を起こしやすい傾向があるようです。

■鍼治療
 小児は刺激に敏感です。薬による副作用も大人より強く出ます。それだからこそ副作用の無い小児鍼はとても有効な治療法だといえるでしょう。小児鍼は全く痛くありません。気持ちよくて眠ってしまうこともあります。また、毎日お母さんが簡単にできる治療法も指導いたしますので、しょっちゅう来院する必要もありません。月に1度くらい来院していただければ大丈夫です。
 次にお母さんも毎晩の夜鳴きで疲れています。お子様を預けることができたら、神経を沈め、身体を楽にする鍼治療を受けましょう。お母さんが元気になれば、少々の子どものかんしゃくにも楽に対処できるようになると思いますし、それが子どもの疳の虫の予防にもなるでしょう。

■疳の虫の予防
 疳の虫の強い子は刺激に敏感です。けれど、いろいろなことを吸収して成長しようとしているのだと思ってみてはいかがでしょう。2歳くらいまでは人が大勢集まる場所や、大きな音や強い光は刺激が強すぎるので避けましょう。規則正しい生活習慣を身につけさせ、自律神経を育ててあげましょう。寝る前にはゆったりした気分になれるように優しく揺すりながら子守唄、特に同じ歌を歌ってあげるのもいいですね。目が覚めたときに怖がらないように小さな灯りか間接照明などを工夫することも必要かもしれません。
 子どもはあっという間に成長してしまいます。子育て真っ最中のときにはただただ夢中で「早く大きくなれ」とばかり思っていました。けれど4人の子どもが育ってしまった今では、子どもとの時をもっともっと楽しんでおけばよかったとちょっぴり寂しい気分です。自分の時間は後でいくらでも作れます。どうぞお子さんとの楽しい時を大切にして、たくさんの思い出を作ってください。

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