ここが知りたい健康情報   「隠れ冷え性」
隠れ冷え性
 冷えとは、いつも手足や腰が冷たく感じる症状や体質のことです。それではいつも手足の先まで温かくて、腰の冷えなど感じることがない人は本当に身体が冷えていないのでしょうか?平熱が36度以下の人、何らかの慢性病を持っている人、これと言って病気はないけれど自律神経のバランスを崩している人、そして今流行のメタボリックシンドロームも身体が冷えているための症状かもしれません。
 東洋医学では身体を構成している物質を(気)(血)(水)の3要素としています。(気)はいろいろな検査で捕らえることはできませんが、いわゆる生命エネルギーであり、(気)が十分にあって正しく活動できる状態が正気であり、(気)が不足したり十分に活動できない状態を病気と言うのです。

■隠れ冷え性の原因
西洋薬 解熱剤・沈咳薬・抗ヒスタミン剤・消炎鎮痛剤・抗不安剤・睡眠薬・ステロイドなどはどれも身体を冷やすことによって症状をとる薬です。
冷暖房の完備 私たちのからだは眠っているときでも心臓や肝臓などの臓器が動くことでカロリーを消費しながら発熱して体温を一定に保っています。これを「基礎代謝」といいます。しかし冷暖房が完備することで、本来持っているはずの「体温を常に一定に保つ力(ホメオスタシス)」を働かせる必要がなくなってきているのです。つまり基礎代謝が落ちているわけです。基礎代謝は年齢とともに落ちてきます。若い人では基礎代謝が高いので体温も高いのですが、高齢者は基礎代謝が低いので当然体温も低めです。また、私たちの身体には天然の冷房装置が組み込まれていて、体内の温度が上がると汗が出ます。身体の表面から水分が蒸発することで温度を下げているのです。しかし日本の夏はとても暑く、クーラーなしでは過ごせません。夏モードになっている身体をクーラーで冷やし続ければ当然冷え小児なってしまいます。
お腹を冷やす 冷たい水や炭酸飲料、冬でもアイスクリームを摂ります。おまけに果物まで冷やして食べるのが普通です。お腹はいつも冷え切ってしまい、消化酵素も満足に働くことができなくなってしまいます。また、アパートやマンションではお湯炊きができないお風呂も増えています。夏だけではなく、冬でもシャワーだけで済ませる人も多く、なかなか身体の奥まで温めることができません。
運動不足 移動はいつも車、遊びはテレビゲーム、そして塾通い。これでは熱を産生する筋肉がどんどん少なくなってしまいます。筋肉は人間の体重の約45%で、そのうち70%が下半身にあります。筋肉は体温の40%を産み出しているとされていて、エネルギーをどんどん使って基礎代謝を上げる役目をしているのです。また、運動不足により血行が悪くなりますます冷えてしまうのです。
食べすぎ 現代の食べ物の栄養価はかなり落ちています。果物や野菜のビタミンも10分の1くらいまで落ちているものさえあるのです。おまけにファーストフードには脂肪分がたっぷりです。日本人のほとんどは倹約遺伝子を持っているために食事量が増えるとすぐに太ってしまいます。脂肪はなかなか温まりにくく冷え性の原因になるのです。
ストレス ストレスにさらされるとアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。つまりいつも臨戦態勢におかれているようなものなのです。アドレナリンやノルアドレナリンが増えると血管が収縮して体温が下がってしまうのです。

■冷え性の怖さ

‖硫垢1℃低下すると免疫力が37%低下します
 免疫力は生きる力です。免疫力が低下してしまうと、アレルギーや感染症などに罹りやすくなるだけではなく、ガンやその他重篤な病気のリスクも高まります。ガン細胞やウイルスは、体温が35℃前後のときが最も活発に増殖しやすいといわれているのです。私たちは風邪のときに熱を出します。それは熱を出すことで免疫力を高め細菌やウイルスを退治しようとしているのです。最近増えているアトピー性皮膚炎や花粉症も、そしてガンも免疫力低下が原因です。
体温が1℃低下すると基礎代謝が12%低下します
 冷え性になると脂肪が燃焼しにくくなり、太りやすい体質になってしまいます。つまり同じ食事量ではどんどん太ってしまうのです。しかも運動不足でカロリーの消費量が少なかったり、アイスクリームや清涼飲料水などでカロリーを取りすぎるとダイエットどころではありません。
B瞭盥攸任瞭きが50%まで低下します
 体内には消化酵素と代謝酵素の2種類があります。消化酵素の働きが落ちると栄養素を吸収できなくなるために身体が弱ってしまいます。代謝酵素が不足すると、解毒作用が弱まる、神経やホルモン系のバランスが崩れる、免疫や自己治癒力が弱まるなど、生命維持活動に支障をきたします。
の笋╂とストレスの悪循環に陥ります
 強い怒りや不満は交感神経緊張状態を産み身体を冷やします。そして冷えることでますます交感神経が緊張してしまい、不安感が強くなったり、良い睡眠が取れなくなってしまいます。心と身体の冷えのスパイラルに落ちてしまうのです。

■冷え症の予防
自分にあったリラックス法を見つけ、上手にストレスを解消しましょう。
タバコを吸うと血管が収縮して血液循環が悪くなるので要注意です。
身体を温める食物を摂取する。一般に根菜類は身体を温めますし、北国で取れた野菜はより身体を温める効果があります。また、にんにくや生姜やねぎなどの薬味や、唐辛子などを上手に使いましょう。水分や果物の取りすぎは身体を冷やします。
きついガードルや締めつける下着は下半身の血行を悪くします。特に睡眠中はできるだけ楽な大きめの下着を身に着けましょう。また、化繊は身体を冷やすので、絹や木綿などの自然の繊維を選びましょう。なお、足が冷えるからといって靴下を履いて寝ることはいけません。どうしても靴下がないと足が冷えて眠れない人は、木綿やウールなど天然繊維の大きめの靴下を選びましょう。
熱は筋肉が動くことにより作成されます。また、筋肉は血液を心臓に戻すポンプの役目も持っています。女性は男性に比べ筋肉量が少なく、その分脂肪が多いのが冷えの原因の一つです。ダイエットのためにも、冷え症を予防するためにも、適度な運動をして筋肉量を増やしましょう。
ぬるめのお風呂にゆっくり入りましょう。心臓への負担を考え、お湯は胸の高さにしましょう。気に入った入浴剤を使うのも楽しさを演出してくれますね。また、足浴も冷え症改善の効果が期待できます。
冷暖房は弱めにしましょう。寒さ暑さを経験することで、自分で体温をコントロールできるようにしましょう。自分で体温がコントロールできないということは、恒温動物から爬虫類などの変温動物に逆戻りしてしまうことです。環境破壊のことを考えると、一石二鳥ですね!
湯たんぽやカイロを上手に使って身体を温めましょう。

■鍼治療

 冷え性を治すためにはとにもかくにも血液循環を良くすることです。 私たちの身体には「経絡(線路)」という「気(エネルギー)」の通り道があり、その経絡を結んでいるのが「ツボ(駅)」です。「気」は「血」を動かす原動力でもあり、気が滞れば血も滞るので、ツボを刺激することによって気血の流れをスムーズにすることができます。東洋医学では昔から「汚血」が万病の原因と考えられていました。ようするに血液循環がスムーズであれば自然治癒力が働いて病気が治るとされたのです。もちろん正しくツボを選ぶことが大切です。そのために脈診を行い治療点を見つけるのです。
 あらゆる病気は身体を温めるだけで治ると言っている人もたくさんいます。石原結実氏・安保徹氏・佐藤巳代吉氏・班目健夫氏・川嶋朗氏・伊藤要子氏などなど。自分に合った解消法を身につけ、冷えと「さよなら」しましょう!

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