ここが知りたい健康情報   「花粉症2」
花粉症2

 春になると嬉しいはずなのに「くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ」で辛い毎日を過ごさなければならない人が増えてきました。今や4人に1人が発症しているとも言われている「花粉症」のせいです。代表的なものは杉ですが、ヒノキ、ブタクサ、稲など半年もの間「花粉症状態」という人もいるほどです。けれど、この「くしゃみ・鼻水」は入ってきた異物を外に出すためであり、「鼻づまり」は侵入者が入るのを防ぐためのもので、身体にとっては自然の反応だとも言えるのです。
 しかし、誰でも花粉症にかかるわけではありません。乳幼児期にアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、喘息などにかかったことがある人。ハウスダストのダニにアレルギーを持っている人(住環境)。家族がアレルギーを持っている人(遺伝因子)。などがその要因になります。
花粉症は花粉によって身体に何らかの症状が現れるもので、アレルギー性鼻炎と結膜炎が主な症状です。 花粉が鼻に入ると、追い出そうとしてくしゃみが出ます。洗い流そうとして鼻水も出るのです。 その後、目がかゆくなって涙が出るようになり、充血してきます。 ひどくなると喉がかゆくなって咳が出たり、微熱が出て身体がだるくなることもあります。
これは免疫反応の一つで、身体が持っている大事な反応ですが、害のない花粉に対して反応してしまうのがアレルギーなのです。なお、このアレルギーは身の回りが清潔になった現代病ともいえるでしょう。 戦後植えられたすぎが70年を経て、盛んに花粉を飛ばすようになり、日本人の25%が罹患しているといわれ、特に30台〜50代の発症率が多くなっています。 
 花粉症はかぜと似たような症状を示します。春になってくしゃみや鼻水などの症状があるとき、いつものかぜなのか、花粉症かを判断する必要がありますね。 かぜの場合は熱が高いこともありますし、数日立つと鼻水が黄色が買ってくることが多いのです。そしてなにより花粉症では目がかゆくなりますが、かぜでは目がかゆくなることはありません。 花粉症かなと疑われるときには、IGE抗体の検査が行われますが、すぎやダニなど13種類が保険で認められています。

花粉症の原因はなに?
1.粘膜の処理機能の低下
粘膜は体を守る最前線の砦です。その砦が弱ってしまえばウイルスや花粉を防御することはできません。

侵入物が多い。つまり、杉やハウスダストなど処理すべきものが多すぎてオーバーワークになってしまっているということです。
車の排気ガスなどの化学物質。花粉症患者は杉花粉の多さよりも排気ガスの多い都心に集中しているのはそのためと考えられます。
乾燥。冬は暖房、夏は冷房。オフィスは1年中乾燥しています。 正常な鼻では、花粉が入ってくると、粘液が捕まえます。その後、繊毛がベルトコンベアーのように働いて外に運び出しているのです。けれど乾燥状態では花粉を捕まえたり外へ排出したりができなくなってしまうのです。

2.IgE抗体の出動
 IgE抗体は、ヒスタミンとロイコトリエンという炎症物質を使ってウイルスや花粉を退治しようとします。ヒスタミンはくしゃみ・鼻水を使って花粉を追い出そうとし、ロイコトリエンは鼻の血管を広げて鼻詰まりになるのです。更に、目の回りでは広がった血管からしみ出た白血球が侵入者に戦いを挑みそれが目のかゆみになるのです。実はIgE抗体をコントロールしているのはTh2という免疫細胞の1つなのです。
花粉症は腸内環境と深く関わっています
 それでは、なぜ今、IgE抗体が増加しているのかを検証してみましょう。現代人の食生活には異種たんぱく質が多く含まれています。この異種たんぱく質(卵や肉類など)は構造が強固でなかなかアミノ酸まで分解されません。分解されなかった異種たんぱく質が腸に到達すると、それをえさにして腸内の悪玉菌が増えるのです。この悪玉菌によって腸内の粘膜が傷つけられると、異種たんぱく質は防御壁を突破して身体に侵入してしまいます。そこで異種たんぱく質を敵と認識したTh2細胞が活性化して多量のIgE抗体を配備するのです。つまり、この暴走したTh2が花粉という異種たんぱく質に出会うことでIgE抗体を使って戦いを繰り広げることになるのです。
花粉症は免疫システムのバランスの崩れた状態です
 免疫力のほとんどは白血球に存在しています。マクロファージ、リンパ球、顆粒球にはお互いに暴走しないようにコントロールする仕組みが備わっています。しかし、都会型生活パターンと運動不足、病的な清潔潔癖主義は、メリハリの無いリラックスした状態にし、顆粒球を減らして持続的なリンパ球過剰の体質を作ってしまうのです。

花粉症の治療

花粉の除去 天気予報をチェックしましょう。雨の次の日や、急に温度が高くなったときは花粉が多く飛んでいます。 マスクやめがねで花粉の侵入を防ぎましょう。 また、外出後はできるだけ室内に花粉を持ち込まないようにブラシなどで払ってから入るようにし、室内はこまめに掃除機をかけましょう。
薬物治療 毎年花粉症に悩まされる人はだいたいいつごろから症状が現れるかが分かっています。ですから初期療法として、症状が現れる前から薬を使用するのがベストです。 最近は第2世代の抗ヒスタミン薬が主流です。 この薬は眠気やのどの渇きが少なく、第1世代では使えなかった緑内障の人などにも使うことができます。 その他の薬として、抗ロイコトリエン薬、鼻に噴霧するステロイド薬、ケミカルメディエーター遊離抑制薬、漢方薬なども使われます。
免疫療法 アレルギーの元になる物質を少しずつ体内に入れることで慣れさせる治療法です。 舌下免疫療法が保険適用になり、自宅でできるようになって、注射に比べて副作用もほとんどないといわれています。 ただし完治まで2年ほどは掛り7割ほどに効果が見られます。
手術療法 これは、レーザーや超音波で鼻の粘膜を凝固させる治療です。

花粉症を軽くする生活パターンはないの?

異種たんぱく質を減らす
ミルクで育てられた赤ちゃんがアレルギーにかかる割合は母乳育児より高いと言われています。これは粉ミルクが異種たんぱく質であり、初乳に含まれる免疫グロブリンを摂取する機会に恵まれなかったためと考えられます。
ヨーグルトを摂取する
ヨーグルトを食べ続けることで腸内細菌のバランスが整えられ、善玉菌が腸の粘膜を修復します。自分に合ったヨーグルトを見つけられればより効果が期待できるでしょう。
毎日有酸素運動を心がける
運動することでホルモンが分泌され、ナチュラルキラー細胞が強化されることで免疫系のバランスが調整されます。また、規則正しいメリハリのある生活をすることで自律神経の調整を行うことで免疫システムのバランスが整えられます。

花粉症に効果のある食べ物は?
 ここではヨーグルト以外で花粉症に効果のある食べ物を紹介します。アロエは胃腸の粘膜を保護し修復します。キウイにはアクチニジンという酵素があり、これが異種たんぱく質を分解し、除去してくれます。その他、中国茶・きのこ・パパイヤ・れんこんなどがあげられます。
花粉症と鍼灸
 当院には花粉症で来院される患者さんが多くおられます。まず、免疫機能の増進を図る目的で脈を診ながら経絡を補っていきます。その後、肺経と大腸経、その他の経絡から、こりや圧痛のある箇所を見つけ治療していきます。肩こりで毎週来院していた患者さんが、気がついたら花粉症が楽になっていたというケースもしばしばで、そんなときには思わぬ副産物に患者さんと一緒に喜びをかみしめることができるのは鍼灸治療家の特権でしょうか!

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