ここが知りたい健康情報   「花粉症」
花粉症
 春になると嬉しいはずなのに「くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ」で辛い毎日を過ごさなければならない人が増えてきました。今や5人に1人が発症しているとも言われている「花粉症」のせいです。代表的なものは杉ですが、ヒノキ、ブタクサ、稲など半年もの間「花粉症状態」という人もいるほどです。けれど、この「くしゃみ・鼻水」は入ってきた異物を外に出すためであり、「鼻づまり」は侵入者が入るのを防ぐためのもので、身体にとっては自然の反応だとも言えるのです。
 しかし、誰でも花粉症にかかるわけではありません。乳幼児期にアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、喘息などにかかったことがある人。ハウスダストのダニにアレルギーを持っている人(住環境)。家族がアレルギーを持っている人(遺伝因子)。などがその要因になります。

■花粉症の原因はなに?
粘膜の処理機能の低下
粘膜は体を守る最前線の砦です。その砦が弱ってしまえばウイルスや花粉を防御することはできません。
侵入物が多い。つまり、杉やハウスダストなど処理すべきものが多すぎてオーバーワークになってしまっているということです。
車の排気ガスなどの化学物質。花粉症患者は杉花粉の多さよりも排気ガスの多い都心に集中しているのはそのためと考えられます。
乾燥。冬は暖房、夏は冷房。オフィスは1年中乾燥しています。 正常な鼻では、花粉が入ってくると、粘液が捕まえます。その後、繊毛がベルトコンベアーのように働いて外に運び出しているのです。けれど乾燥状態では花粉を捕まえたり外へ排出したりができなくなってしまうのです。
IgE抗体の出動
IgE抗体は、ヒスタミンとロイコトリエンという炎症物質を使ってウイルスや花粉を退治しようとします。ヒスタミンはくしゃみ・鼻水を使って花粉を追い出そうとし、ロイコトリエンは鼻の血管を広げて鼻詰まりになるのです。更に、目の回りでは広がった血管からしみ出た白血球が侵入者に戦いを挑みそれが目のかゆみになるのです。実はIgE抗体をコントロールしているのはTh2という免疫細胞の1つなのです。

■花粉症は腸内環境と深く関わっています
 それでは、なぜ今、IgE抗体が増加しているのかを検証してみましょう。現代人の食生活には異種たんぱく質が多く含まれています。この異種たんぱく質(卵や肉類など)は構造が強固でなかなかアミノ酸まで分解されません。分解されなかった異種たんぱく質が腸に到達すると、それをえさにして腸内の悪玉菌が増えるのです。この悪玉菌によって腸内の粘膜が傷つけられると、異種たんぱく質は防御壁を突破して身体に侵入してしまいます。そこで異種たんぱく質を敵と認識したTh2細胞が活性化して多量のIgE抗体を配備するのです。つまり、この暴走したTh2が花粉という異種たんぱく質に出会うことでIgE抗体を使って戦いを繰り広げることになるのです。

■花粉症は免疫システムのバランスの崩れた状態です
 免疫力のほとんどは白血球に存在しています。マクロファージ、リンパ球、顆粒球にはお互いに暴走しないようにコントロールする仕組みが備わっています。しかし、都会型生活パターンと運動不足、病的な清潔潔癖主義は、メリハリの無いリラックスした状態にし、顆粒球を減らして持続的なリンパ球過剰の体質を作ってしまうのです。

■花粉症を軽くする生活パターンはないの?
異種たんぱく質を減らす ミルクで育てられた赤ちゃんがアレルギーにかかる割合は母乳育児より高いと言われています。これは粉ミルクが異種たんぱく質であり、初乳に含まれる免疫グロブリンを摂取する機会に恵まれなかったためと考えられます。
ヨーグルトを摂取する ヨーグルトを食べ続けることで腸内細菌のバランスが整えられ、善玉菌が腸の粘膜を修復します。自分に合ったヨーグルトを見つけられればより効果が期待できるでしょう。
毎日有酸素運動を心がける 運動することでホルモンが分泌され、ナチュラルキラー細胞が強化されることで免疫系のバランスが調整されます。また、規則正しいメリハリのある生活をすることで自律神経の調整を行うことで免疫システムのバランスが整えられます。

■花粉症に効果のある食べ物は?
 ここではヨーグルト以外で花粉症に効果のある食べ物を紹介します。アロエは胃腸の粘膜を保護し修復します。キウイにはアクチニジンという酵素があり、これが異種たんぱく質を分解し、除去してくれます。その他、中国茶・きのこ・パパイヤなどがあげられます。

■花粉症と鍼灸
  当院には花粉症で来院される患者さんが多くおられます。まず、免疫機能の増進を図る目的で脈を診ながら経絡を補っていきます。その後、肺経と大腸経から硬結や圧痛のある箇所を見つけ治療していきます。肩こりで毎週来院していた患者さんが、気がついたら花粉症が楽になっていたというケースもしばしばで、そんなときには思わぬ副産物に患者さんと一緒に喜びをかみしめることができるのは鍼灸治療家の特権でしょうか!

 私事ですが、数年前アレルギー性鼻炎が高じて嗅覚が麻痺してしまいました。近くの耳鼻科で薬を処方してもらい、週に2回通院して鼻の通りを良くする治療を続けました。自分としては簡単に治るものとたかをくくっていたのです。ところが、数ヶ月経っても全く効果が見られません。点鼻薬にステロイドを使っていることを知り怖くなって医師に相談したところ、「そんなに気になるんだったら止めてもいいんですよ。どうせ歳なんだからもう治らないと思うし」と言われてしまったのです。それが医者の言葉でしょうか?週に2回の通院は仕事をしている私にはかなり大変でした。年で治らないのでは仕方がありません。私は泣く泣く通院を止め、自分で鍼治療を始めました。そうしたらびっくり!2週間ほどで効果が現れ、1ヶ月で完全に治ってしまったのです。しかも、前から悩んでいたアレルギー性鼻炎も全く気にならなくなってしまいました。本当に恥ずかしい話です。これぞ「医者の不養生」だと反省しきりです。

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