ここが知りたい健康情報   「自律神経失調症」
自律神経失調症
 外からの刺激に対して、生体を安定した状態に保とうとする仕組みを(ホメオスタシス)と言います。この(ホメオスタシス)は、自律神経、免疫、ホルモンの三つが相互に作用しあうことで維持されているのです。自律神経は、交感神経(日中活動するための神経)と副交感神経(休息するための神経)というお互い相反する働きをする神経がバランスをとることで、ホルモンや免疫機構を調節しています。しかし、強いストレスにさらされたり、疲労が蓄積されることで、相互のバランスが崩れてしまうことがあります。これが、自律神経失調症なのです。ようするに自律神経のバランスが崩れるとホルモンや免疫機構にも異常が起きてしまうことになるのです。

■症状
 自律神経は全身の器官をコントロールしているため、バランスが崩れると多様な症状に見舞われます。しかし、内科や整形外科で検査をしても悪い箇所が見つからないため、半健康症候群などとも言われるのです。
 代表的な症状としては、
呼吸器系 切れ、呼吸困難
循環器系 動悸、胸苦しさ、冷え、のぼせ
消化器系 吐き気、胃のもたれ、食欲不振、便秘、下痢
脳神経系 頭痛、頭重、めまい、立ちくらみ、眼精疲労や痛み、耳鳴り
運動器系 肩こり、腰痛、筋肉痛、関節痛
泌尿生殖器系 頻尿、残尿感、生理不順、インポテンツ
全身症状 不眠、倦怠感、疲労感
精神的な症状 不安感、憂鬱、集中力低下、情緒不安定
 これらが組み合わされて多様な症状になります。

■原因
1. ストレス性のもの 自律神経失調症になりやすい人は、真面目で責任感の強い性格の人が多く、ストレスに弱いといえます。職場や学校での人間関係、人に頼まれると「NO」と言えないなどの精神的なもの。また、自然環境の変化も大きなストレスになります。
2. 不規則な生活習慣 24時間勤務や夜昼逆の仕事、テレビゲームなどでの夜更かしのような不規則な生活習慣は、交感神経と副交感神経のバランスを大きく乱してしまいます。
3. 女性ホルモンの影響によるもの 自律神経失調症は男性よりも女性に多い病気です。女性の身体は常に変化し続けています。初潮、毎月の生理、妊娠・出産、更年期・閉経。それは、精神状態にも大きく影響します。

■自立神経失調症の治療
西洋医学的には、薬物療法として、自律神経調整剤、抗不安剤、ビタミン剤、ホルモン剤などが投与されます。次に心理療法として、自律訓練法、バイオフィードバック療法、森田療法などが行われますが、当院に来院されている患者さんでは、薬物療法のみで心理療法を受けている人は居ませんでした。ストレスが自律神経失調症の大きな要因であることを考えると、健康保険の問題など課題はあるとしても治療法を見直す必要があると思います。

■鍼治療

 基本的に東洋医学は身体全体のバランスをとることを治療の主眼においています。脈を診て、12経絡の虚実を判断し、全体の調整を図ります。五臓六腑の状態は全て脈に現れます。脈の微妙な変化を観察しながら注意深く刺鍼することが重要になるのです。つまり、12経絡の調整を行うことで、現代医学的には自律神経・ホルモン・免疫の調整、血液循環改善、自然治癒力を高める治療をしているわけです。
 次に私が大切に考えていることが患者さんとのコミュニケーションです。患者さん自身が気づくことができずにいる心理的ストレスを見つけ出すことができれば、自律神経のバランスを崩してしまった原因が見つかるかもしれず、患者さんがそのことに気づくことで解決の手助けができるのではと願っております。
 そのほか、症状に応じて、頚から肩・背中に対し鍼やマッサージを行います。頚・肩・背中のコリを取り去ることで、睡眠が深くなり、眼精疲労や身体の疲れを楽にすることができるのは鍼やマッサージの優れた効果だと考えています。
 当治療院ではアイソトニックサウンドやリラシックサウンド、オルゴールや自然音などリラクシングミュージックをBGMに使うことで患者さんができるだけリラックスした状態で治療を受けられるように心がけています。
 ストレスと上手に付き合うコツを身に付けましょう。休日はゴロゴロしているだけでは、体の疲れはとれても心の疲れはとれません。また、睡眠のリズムを乱してしまうことにも繋がります。散歩やスイミング、楽しい趣味を持つなど身体を動かすようにしましょう。特にコンピュータに向かっている仕事の人は、頭を休めることが必要です。
 昼寝は15分くらいを目安にして、目覚めたら外光を浴びましょう。夜イライラして眠れない人は、ホットミルクかホットチョコレートを飲んでみましょう。甘くて暖かい飲み物は、心を落ち着けてくれます。また、入浴はぬるめのお湯にゆっくり浸かるようにしましょう。

ストレスと付き合う10カ条
(1) 完璧主義を捨てる。
(2) 現実を直視する。
(3) 自分なりのストレス尺度を持つ。
(4) 心から打ち込める趣味を持つ。
(5) つらくなったら悲鳴を上げる。
(6) 悩みを打ち明けられる心の友を持つ。
(7) 軽い運動でいい汗をかく。
(8) 先入観を持って人と接しない。
(9) 解決を先に延ばさない。
(10) 「ノー」という勇気を持つ。
 この10カ条ですが、「言うは易し、行うは難し」ですね。全部でなくとも、一つでも二つでも実行できるといいですね。「病は気から」と言います。しかし「気は病から」とも言えるのではないでしょうか?身体が少しでも楽になることで気分が変わり、その気分が身体に作用して良い方向に向かうことができれば、毎日がもっともっと楽しく充実した日々になることでしょう。当治療院がそんなあなたのリラックスタイムをサポートし、病気へのリスクを無くすお手伝いをいたします。

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