ここが知りたい健康情報   「インフルエンザ」
インフルエンザ
 今年もインフルエンザの流行による学級閉鎖のニュースが聞かれる季節になりました。来月には新型インフルエンザがテーマの「感染列島」も公開されます。新型インフルエンザはともかく、今年流行し始めているインフルエンザに感染しないようにしたいものです。
 咳やくしゃみ・熱が出ると、「風邪を引いたかな?」と思います。しかし、単なる風邪とインフルエンザは全く別物なのです。まず病原体ですが、インフルエンザはインフルエンザウイルスですが、風邪はライノウイルスやコロナウイルスや細菌が原因です。感染経路はインフルエンザは咳やくしゃみなどの飛沫感染が主ですが、風邪は接触感染が主です。ですからインフルエンザは単なる風邪よりも感染力が強く、ときに爆発的な流行になるわけです。

■症状
インフルエンザの症状
38度以上の発熱・頭痛・関節痛や筋肉痛などの全身症状。ときに肺炎やインフルエンザ脳症などの合併症状を起こすこともあります。上にも書きましたがインフルエンザウイルスは飛沫感染によって鼻や口から進入し肺で増殖します。その際身体が強く反応して高熱や全身症状として現れるのです。インフルエンザウイルスは低い気温と低い湿度で増殖しますが、私たちの鼻や喉は低気温や低湿度では抵抗力が弱くなってしまうため冬に流行してしまうのです。
インフルエンザウイルスに感染すると、1日から3日後に症状が現れます。その後数日間は高熱などの激しい全身症状が現れますが、その後喉の痛みや咳・鼻汁などの症状を経て治癒します。
風邪の症状
熱は38度未満のことが多く、咳やくしゃみ・鼻汁などで全身症状には至らないことが普通です。
 インフルエンザウイルスにはA・B・Cの3タイプがありますが、流行するのはA型とB型で、その中でもA型はより重症化しやすく感染力が強い特徴を持っています。

■診断

 インフルエンザと普通の風邪では治療法に大きな違いがあります。したがって鑑別診断が必要になるのです。問診により高熱や全身症状があればインフルエンザを疑うことになりますが、他のウイルス感染でも同じような症状が見られることも多く、今ではインフルエンザの有無や型が短時間で見分けられる「インフルエンザ迅速診断キット」が用いられています。

■治療
 インフルエンザは発症から48時間以内に「リレンザR」「タミフルR」などのノイラミニダーゼ阻害薬の服用がもっとも効果的です。これは単なる対症療法ではなく、インフルエンザウイルスに直接作用することで細胞内で増殖したインフルエンザウイルスを細胞膜に留めることでウイルスが広がるのを防ぐことができるのです。

■予防
 インフルエンザの予防にもっとも効果的なのはやはりワクチン接種です。インフルエンザワクチンはインフルエンザの発症を防ぐだけではなく、たとえ発症した際でも重症になることを防ぐ働きがあります。特に重症化しやすい乳幼児や高齢者ではワクチン接種が重要な鍵になります。インフルエンザワクチンの有効期間はやく5ヶ月。ワクチンを接種してから抗体ができるまで2週間。ですから流行が始まる前に摂取することが大切になるのです。なお、65歳以上の人、60から64歳で呼吸器や心臓腎臓に慢性の疾患があるか免疫に障害がある人は公費負担の対象になります。


日常生活でのインフルエンザ対策
なんと言っても手洗い・うがい・マスクの着用です。外出から帰ったら手洗いとうがいを習慣づけましょう。マスクはインフルエンザや風邪の人は周囲への感染を防ぐために着用するのは当然ですが、まだ罹患していない人は喉や気道の感想を防ぎ他人の飛沫を吸わないなどウイルス感染から自分をまもる効果も期待できます。
日ごろから十分な睡眠や休養を取り、バランスのとれた食事に心がけましょう。
人ごみでは感染の確立が高くなるのでできるだけ人ごみは避けましょう。
乾燥した部屋ではウイルスの活動も活発になり、喉や気道の抵抗力が落ちるので加湿器などで湿度を保ちましょう。

■インフルエンザと鍼灸
 普通の風邪の場合には漢方薬や鍼灸治療が効果を発揮できます。しかし、インフルエンザに罹患してしまった場合、48時間以内にノイラミニダーゼ阻害薬を投与することがもっともベストだと考えられています。
地球の温暖化で最近の冬は厳しい寒さの日が少なくなりました。それなのにすでにインフルエンザが流行し始めています。住宅も機密性がよく栄養も十分なのになぜこうもたやすくインフルエンザに感染してしまうのでしょう?私たち人類の免疫力はどうなっているんだろうと疑問を感じてしまいます。
 インフルエンザのウイルスは少しづつ変異しています。かつて「アマンダジン」という薬が使われていましたが耐性ウイルスの出現で使われなくなっていますし、ノイラミニダーゼ阻害薬に対する耐性ウイルスも出現し始めているとのことです。免疫力が活性化することで多くの病気に打ち勝つことができるのは誰もが知っています。今までのコラムで、「鍼灸は血液循環を改善し、免疫力を高めます」と書いてきました。免疫力を高めるにはいろいろな方法があります。その1つとして週1回の鍼灸治療を取り入れることで風邪やインフルエンザだけではなく、最近注目されている新型インフルエンザの予防にもなると私は考えています。

ここが知りたい健康情報へ

ホームへ


Copyright (c) 2003 高原治療院 All rights reserved.
inserted by FC2 system