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腰椎椎間板ヘルニア

 人の背骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、それに仙骨と尾骨から成り立っています。骨と骨の間にはクッションの役割をはたす「椎間板」とよばれる軟骨が存在しています。椎間板は 線維輪(周辺の硬い部分)と、髄核(中心部分)で構成されており、繊維輪に亀裂が生じ、髄核が繊維輪を破って飛び出してしまうのが椎間板ヘルニアなのです。

■腰椎椎間板ヘルニアの原因

日常生活でのちょっとした動作
中腰で重い物を持ったり、腰を強くひねったり、長時間の座り仕事や運転など腰に負担をかけるような動作が引き金になります。

姿勢の悪さからくる骨盤のズレ・歪み
悪い姿勢で偏った動作をくり返すと、骨盤がズレやすくなります。それを支えようと体が歪みます。これが歪みの悪循環です。その結果、腰痛・O脚・外反母趾などを発症したり、内臓の位置もズレてくるので消化器系の病気にもなります。

椎間板の老化 
椎間板は20歳を過ぎた頃から、だんだんと弾力性がなくなります。そのため、無理な動作や圧迫に耐えられずに髄核が飛び出してしまうのです。

骨の老化 
加齢による骨の変形や骨粗鬆症などが原因で、ちょっとした衝撃で骨が欠けてしまい、椎間板を潰してしまいます。

■腰椎椎間板ヘルニアの症状
 坐骨神経痛
 お尻から大腿後面、下腿にかけての放散痛やシビレなど(坐骨神経痛の項参照)
その他、立ったり、座ったりの姿勢を長く続けることができなかったり、歩いたり、立ち上がるなどの動作が困難になります。又、重度の場合、便秘・頻尿・インポテンツを引き起こすこともあります
 椎間板ヘルニアには、脱出型と膨隆型の2つのタイプがあります。
 線維輪に亀裂が入り、そこから中の髄核が飛び出すのが脱出型で、激しい症状のわりには数ヶ月で症状が軽くなります。線維輪に亀裂が無く、髄核と線維輪が一緒に膨れ出るのが膨隆型で、症状が軽いわりに長引きます。

腰椎椎間板ヘルニアの治療
 だいたい保存療法で80パーセントから90パーセントは症状が改善されます。しかし、残りは手術となりますが、この頃は切開をしなくてもレーザー手術もできるようですが保険は適応されません。
 保存療法の場合、整形外科では、急性期は、消炎・鎮痛剤や筋弛緩剤を内服し除痛を図りながらコルセットなどで固定し、安静をとります。また、ブロック注射で痛みをコントロールすることもあります。その後、温熱療法や低周波治療で様子を見ます。

腰椎椎間板ヘルニアの鍼治療
 椎間板ヘルニアは鍼灸治療院でも患者数の多い疾患です。手術を受ければ治ると思っていたのに残念ながら結果が出ずに来院される患者さんもたくさんいます。何年も腰部や脚の痛みを抱えていることは日常生活にも大きな負担となり、精神的にもまいってしまいます。
 まず、素早く痛みを取り去るためにトリガーポイント(筋緊張点)への鍼で筋肉の緊張を和らげる治療をします。また、痛みによる自律神経のバランスの崩れを調整するための鍼を行い、最後に腰部のマッサージをして終了します。鍼治療が他の治療に優れていることは、1度で治すことはできないにせよ、帰りには「ああ、楽になった」と言ってもらえることでしょう。私が鍼灸師になってよかったと思うのはこんなときです。
 腰椎椎間板ヘルニアは働き盛りの人に多く、痛みが続くと「このまま働けなくなるかもしれない」などと将来に不安を感じてしまうことにもなります。ウォーキングや水泳などで筋肉を鍛え、腰椎椎間板ヘルニアのリスクを減らしましょう。
 姿勢の悪さは椎間板ヘルニアの大きな原因になるばかりでなく、背骨の生理湾曲の狂いは内臓疾患をも誘発します。最近の研究では、正しい姿勢は自然治癒力を高めると報告されているようです。姿勢を正す。たったそれだけで腰痛は予防できるのです。

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