ここが知りたい健康情報   「なぜ今鍼灸治療なのか」 なぜいましんきゅうちりょうなのか
なぜ今鍼灸治療なのか なぜいましんきゅうちりょうなのか
 なぜ今鍼灸治療なのか なぜいましんきゅうちりょうなのか
 現代はただただ走り続ける社会です。あまりに早いスピードに付いていくために悪戦苦闘して気がつくとストレスで心身がぼろぼろになっているというのが現代人かもしれません。
人間には本来自然治癒力が備わっています。人間が寿命をまっとうできるのはこの自然治癒力のお陰なのです。
 鍼灸はみなさんご存知のように東洋医学です。
東洋医学では自然を大宇宙と考え、人間を、こころとからだで形づくられた小宇宙と考えます。
この小宇宙(身体)を流れる「気」「血」「水」によって人間は生かされているのです。
そしてこの「気」「血」「水」のバランスがくずれた時、病気になると考えるのが、東洋医学の疾病感です。
 鍼灸はそのバランスを調整し、人間が本来持っている自然治癒力に働きかけて病気を治そうとする治療法です。
鍼灸の治療の基本は経絡と経穴(ツボ)です。経穴(ツボ)は、長い歴史の上で経験的に見つけられた特別に治療効果のある体表上のポイントで、全身には365の代表的な経穴があります。
 問診、望診・聞診・接診(脈診)などの東洋医学的な診断により証を決定し、経穴に対して適切な刺激を与えることで、経絡を解して全身を調節することができるのです。
病に罹る前に治してしまう(未病を防ぐ)これが東洋医学の基本です!

 鍼灸治療をしていると、こんな小さな鍼やもぐさで痛みが止まったり、冷え性が治ったりすることが不思議だと言われることがよくあります。これほど西洋医学が進んでも身体の痛みがなかなかとれなかったり、自律神経のバランスを崩してしまって気分が優れなかったりする患者さんが鍼灸治療で健康を取り戻していることは事実です。いろいろな民間療法が産まれては消えていく中で、鍼灸治療は中国から東南アジアへと波及し、今ではヨーロッパやアメリカでも盛んに行われています。WHO(世界保健機関)でも鍼灸治療の有用性を認めています。最近になって各国の科学者によって動物実験や臨床研究が行われるようになり、科学的評価がなされるようになってきています。

 では、鍼灸治療はどこで誕生したのでしょう?もちろんルーツは中国です。しかし、今では中国の鍼灸治療と日本の鍼灸治療は大きく違っているのです。今私が行っている鍼灸治療は、日本独自で発展を遂げてきたものなのです。
みなさんは鍼灸治療は慢性病にしか効果がないと思い込んではいませんか?たしかに 鍼といえば、肩こりや腰痛、リューマチや神経痛というイメージがありますね。しかし、鍼は急性の病にも効果を発揮します。風邪の熱を下げたり咳を止めたり、急な腹痛や歯痛にも強い味方です。
こんな時代だからこそ鍼灸を試してみましょう。新型コロナウイルスの流行により、免疫力という言葉が盛んに使われるようになりました。
 鍼灸には免疫力を調整する力があるのです。免疫力はただ高ければ良いというものではありません。必要な時に適切に発揮されてこそ病気を治すことができるのです。新型コロナウイルスで死亡してしまった患者さんで起きていたのが「サイトカインストーム」です。これは免疫が暴走してしまった結果なのです。
動物実験によると、適切な鍼灸刺激により白血球(顆粒球・リンパ球・マクロファージ)量が増加し、白血球細胞の動きが活発になり、貪食殺菌作用が強くなることも証明されています。また、アレルギー疾患などの自己免疫疾患に対しては、鍼灸治療でコリンエステラーゼを増加させられることも分かっています。コリンエステラーゼはアセチルコリンを分解する酵素で、アセチルコリンが多くなりすぎることがアレルギーの原因とされているのです。したがって免疫の暴走を食い止める力があると考えられるのです。
しかしもちろん、実際に新型コロナウイルスに感染してしまった場合に鍼灸治療を行うという意味ではありません。普段から鍼灸治療で免疫力を調整しておくことが大切であるということです。

ここが知りたい健康情報へ

ホームへ


Copyright (c) 2003 高原治療院 All rights reserved.
inserted by FC2 system