ここが知りたい健康情報   「不整脈」
不整脈
 肩こりや腰痛で来院された患者さんに対し、私は脈を診ることにしています。それは心臓の状態を診ているだけではなく、身体全体のバランスを診たいからです。しかし、その中でときに不整脈が見つかることもありますし、患者さん自身が脈が乱れていると意識していることもあります。たいていは心臓がどきどきして息苦しいと言われますが、頻脈は発熱や精神的ストレス、甲状腺機能亢進症から起こることもありますし、不整脈は自律神経失調症などでも起こりますのでそれほど心配する必要がないことがほとんどです。

■不整脈とは?
 不整脈には大きく分けて、脈が1分間に100以上になる「頻脈」、50以下になる「徐脈」、脈が飛ぶ「期外収縮」の3つがあります。

 脈はどのようにコントロールされているのでしょうか?
 心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割をする臓器で、筋肉でできています。心臓の中に発電所(洞結節)と、電線(伝導路)の役目をする組織があり、筋肉にかすかな電気が流れて興奮し、動く仕組みになっているのです。不整脈は、心筋梗塞や狭心症のような血管障害ではなく、電気系統の故障だと知っておくことが大切です。

頻脈 「頻脈」は電気が異常に早くつくられるか、異常な電気の通り道ができて電気の空回りが起こるために発生するもので、頻脈をきたす病態には、心房細動、発作性上室性頻拍、心室頻拍、心室細動、WPW症候群などがあります。突然、脈拍数が1分間に120以上になり、息苦しくなって冷や汗が出る場合には医師の診察が必要です。

徐脈 「徐脈」は心臓の中で電気がつくられなくなったり、途中でストップしたりするために起こるもので、徐脈をきたす病態として、洞不全症候群、房室ブロックなどが考えられます。脈拍が1分間に40以下で、動くと息切れがする場合にはペースメーカー治療が必要な場合もあります。

期外収縮 「期外収縮」は本来、電気の生じる場所以外から早めに刺激が出てくるために起こる現象で、この刺激が心房から出る場合には心房性期外収縮、心室から出る場合は心室性期外収縮と呼ばれます。脈が飛ぶのは心臓が停まっているわけではなく、本来のリズムより早めに刺激が出て心臓が動くため、1回の拍動が弱く、脈として感じられないわけです。年をとると、10人に1人くらいの割で「心房細動」といって心房の中で電気が空回りして、脈が速くなる状態が起こります。これで死ぬことはありませんが、血栓ができ、それが脳梗塞の原因になることも考えられるため、血液を固まりにくくする薬が投与されることもあります。

 不整脈は電気系統の故障であり、血管が詰まって起きる狭心症や心筋梗塞と即結びつくものではありません。原因を知るためにきちんとした診察を受け、「怖い不整脈」なのか、「怖くない不整脈」なのかを理解し、必要があれば医師の指示に従って治療しましょう。精神的ストレス、睡眠不足、疲労、過度のアルコール摂取などの不規則な生活習慣は、心房細動を誘発し、期外収縮を増加させる原因になるので規則正しい生活を心がけましょう。

 不整脈を気にするあまり、薬に頼りすぎることは身体に余分な負担をかけることになるばかりではなく、血圧が下がったり、脈が一時的に遅くなるなどの副作用に悩まされる原因にもなります。また、診察の結果問題がないと言われたにも関わらず、あちこちの病院を巡り歩く患者さんも多いようです。心臓がどきどきしたり、脈が飛んだりすることは気になることではありますが、無駄な検査は医療費と時間の無駄遣いであるばかりか、CTスキャンなどの放射線検査は、身体にとっても大きな負担になると考えられます。

 不整脈のある患者さんは自分が心臓に何らかの病気があるのではないかとの恐れを抱いているものです。たとえ検査で問題がないと言われても、やはり不安で眠れなくなる人もいて、そうなってしまうと「不安神経症」の状態に陥ってしまい、不安が激しい人では抗不安剤が投与されることもあります。

■不整脈の鍼灸治療
 まず、どういう不整脈なのかを診る目的と、東洋医学的診断をするために脈診を行います。脈診は12経絡の虚実を見分けるもので、手首の動脈に両手の3本の指(人差し指・中指・薬指)で行います。そのうえで12経絡の調整を行なっていきます。現代医学的に言うと、自律神経・ホルモン・免疫調整、血液循環改善、自然治癒力を取り戻す目的で刺鍼するわけです。
 また、不整脈の患者さんは左胸に何らかの違和感を感じていることが多く、左の肩から背中にかけての圧痛(関連痛)や硬結(周囲より硬くなっているところ)に刺鍼することで、左胸の違和感の緩和を図ります。その後ゆったりした気分で受けるマッサージでリラックスできれば、不安も解消され、不整脈も気にならなくなるでしょう。
 当治療院ではアイソトニックサウンドやリラシックサウンド、オルゴールや自然音などリラクシングミュージックをBGMに使うことで患者さんができるだけリラックスした状態で治療を受けられるように心がけています。


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