ここが知りたい健康情報   「不妊症と鍼灸」
不妊症と鍼灸

 不妊症については健康情報でも、症例集でも、患者さんの声でもたくさん書いてきました。女性鍼灸師を探して来院される患者さんも他の鍼灸院より多いと思われます。西洋医学の不妊治療はびっくりするほど進んでいます。それにもかかわらずなかなか妊娠にこぎつけられないこともこれまた事実です。
しかも、不妊治療には多くのお金がかかります。補助金が出ても何度も体外受精にトライするのは精神的にも経済的にも大きな負担です。前にも書いたように、助成回数には制限があるのです。初めて助成を受ける際の妻の年齢(治療開始時点)が、
・39歳までの方は通算6回まで。
・40歳〜42歳の方は通算3回まで。*他自治体での助成回数を含みます。
なのだそうです。43歳を過ぎると補助金が受けられなくなるのです。ですから体外受精をする前にぜひ鍼灸治療を試して欲しいのです。
といわれても、鍼灸がなぜ不妊症に効果があるのかを知らなければトライする気にはなれないですよね。このコラムではそんな疑問に答えていきたいと思います。
 不妊症の9割は原因不明といわれています。原因が分からないのに妊娠しないなんて、これからどんな治療をしたらいいのかと悩んでしまいますね。しかし、原因が分からないということは妊娠する可能性があるということだともいえるのです。
 不妊症の患者さんは冷え性です。もともと女性は男性に比べて冷え性になりがちですが、不妊症の患者さんはみなさん本当に冷えているなあと思います。身体を暖める食べ物を摂るようにしましょう。ゴボウやダイコン、ニンジンなどの野菜は身体を温めます。また、ショウガやニンニク、ネギなどの香味野菜も身体を温める作用がとても強いことはご存知ですね。南国の食べ物は身体を冷やすことが多いので避けましょう。
 このように書くと身体を温める作用のある野菜だけを口にする人が増えます。健康志向の人はとにかく野菜を増やさないとと思い込んでいることが多いようです。しかし、それは肉や魚や卵などのたんぱく質はいらないということではありません。いろいろな食品をバランスよく食べて欲しいということです。熱は筋肉で産生されます。ですから筋肉量を増やすためにも肉や魚などのたんぱく質は欠かせません。冷たい飲み物、特に砂糖が入った飲料水は身体を冷やしてしまうので避けましょう。
 鍼灸は冷え性にとても効果があります。治療をしていると血液循環が良くなってきて、ぽかぽかと身体が温まってくるのがはっきり自覚できます。身体全体が温まってくることで、血液循環が良くなり、老廃物も除去され、子宮や卵巣が正常に機能できるのです。

ホルモンバランスが正常になることで、妊娠しやすい身体になる。なかなか着床できなかった患者さんが当院の鍼治療後に体外受精を行ったところ、1回で成功することも多いです。また、子宮の内膜が育たずに着床できないケースも増えています。せっかく受精した卵です。ふかふかのお布団に寝かせてあげることで妊娠が継続されるのです。

ストレスが解消されリラックスできるので、より妊娠しやすくなる。また、リラックス効果は妊娠後の精神安定にも不可欠ですね。現代人はどうしても交感神経が優位になってしまいます。リラックスすることで副交感神経が活発になることで血液循環も良くなります。

卵巣機能向上により、質の良い卵子が育てられる。卵子がうまく育たずせっかく体外受精をしても受精卵が死滅してしまうのはとても残念です。特に高年齢になると卵子の質が落ちてしまい、なかなか受精卵が育たなくなります。元気な卵子を育てるためにも鍼治療は欠かせません。

子宮の血行が促進され、受精卵が着床しやすくなる。最近は成功報酬のクリニックもありますが、たいていは受精卵を子宮に戻した時点で診療 報酬が発生します。着床率を上げることはもっとも大切な治療になりますね。

 鍼灸の科学でも書きましたが、いろいろな民間療法が産まれては消えていく中で、鍼灸治療は中国から東南アジアへと波及し、今ではヨーロッパやアメリカでも盛んに行われています。WHO(世界保健機関)でも鍼灸治療の有用性を認めています。最近になって各国の科学者によって動物実験や臨床研究が行われるようになり、科学的評価がなされるようになってきています。
 助成金を生かしてできるだけ早急に妊娠するためにも、鍼灸治療を取り入れてはいかがでしょう。

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