ここが知りたい健康情報   「不妊症3(助成制度他)」
不妊症3(助成制度他)

 不妊症の治療については「健康情報」でも、「患者さんの声」や「症例集」でも書いてきました。当治療院は私が女性鍼灸師ということもあり、圧倒的に女性患者さんが多く来院しています。更年期障害や生理痛、不妊症や逆子など女性ならではの症状での来院も他の治療院に比べて多いと思われます。最近では二人目の妊娠を希望して来院してくださる患者さんも増えました。治療後患者さんからのメールやお電話があるというのはそう多くはありませんが、不妊症の患者さんは治療が終了した後もメールやお電話でその後の経過を報告してくださる方もいて、出産後名前など教えていただいたときには一緒に喜びをかみしめています。

インターネットで不妊症に鍼灸が良いということでたくさんの方からお電話をいただきます。中には「明日体外受精を行うのできました」という人もいて、「ううん!魔法じゃないんだから」と思うこともあります。
前にも書いたように体外受精の技術はとても進んでいます。しかし体外受精には多額の費用がかかります。何度も挑戦すれば確率はあがりますが、費用を考えるとできるだけ少ない回数で成功させたいものです。
それでは平均費用はどれくらいなのでしょうか?クリニックによっても違いますが、約30万円から60万円ほどです。体外受精は自由診療なので、人気のアルクリニックでは1度の体外受精で100万円ということもあります。

○不妊治療費助成制度と医療費控除
わが国は少子高齢化に悩んでいます。ということで、政府は体外受精に対して助成金制度を設けました。
埼玉県の場合には、初回の申請に限り、助成額の上限が15万円から30万円になります。ただし、助成内容拡充の対象は平成28年1月20日以降に終了した治療とのことです。また、埼玉県不妊治療費助成事業は、平成28年4月1日以降の申請から助成回数と年齢の上限が変わります。

○助成回数の制限
初めて助成を受ける際の妻の年齢(治療開始時点)が、
・39歳までの方は通算6回まで。
・40歳〜42歳の方は通算3回まで。*他自治体での助成回数を含みます。
のだそうです。
であれば、この助成金が利用できる間にぜひとも妊娠したいものです。しかし、体外受精の成功率は決して高いとはいえません。体外受精に踏み切る前に妊娠しやすい身体作りをしておくことが大切になるでしょう。

■不妊症に対する東洋医学の考え方
 東洋医学では、不妊症の原因を大きく次の5つのタイプに分けています。
腎陽虚 冷えを訴える人はこのタイプです。
気血両虚 全体に活気がなく、声も小さい。
肝うつ気滞 ストレスの多いタイプ。
ぅ血 血液循環の悪いタイプ。
メ蘯 水分代謝が悪く、むくんでいることもある。
 これらは単独で存在するのではなく、複雑に絡み合っています。自然妊娠を望むにしろ、体外受精などを行うにしろ、女性の身体が妊娠に耐えられる健康な状態でなければなりません。不妊症の人は妊娠しにくいだけではなく、せっかく妊娠しても流産や早産しやすい傾向にあるようです。

■不妊症に対する鍼灸の効果
 今までのコラムでも述べてきたように、鍼灸は、自律神経やホルモンバランスを正常にし、血液循環を改善することができます。また、冷えを取り去り、細胞を活性化させる効果も期待できます。
ホルモンバランスが正常になることで、妊娠しやすい身体になる。なかなか着床できなかった患者さんが当院の鍼治療後に体外受精を行ったところ、1回で成功することも多いです。
ストレスが解消されリラックスできるので、より妊娠しやすくなる。また、リラックス効果は妊娠後の精神安定にも不可欠である。
卵巣機能向上により、質の良い卵子が育てられる。卵子がうまく育たずせっかく体外受精をしても受精卵が死滅してしまうのはとても残念です。特に高年齢になると卵子の質が落ちてしまい、なかなか受精卵が育たなくなります。元気な卵子を育てるためにも鍼治療は欠かせません。
子宮の血行が促進され、受精卵が着床しやすくなる。最近は成功報酬のクリニックもありますが、たいていは受精卵を子宮に戻した時点で診療 代が発生します。着床率を上げることはもっとも大切な治療になります。

近頃は原因不明の不妊が増えています。それに加えて結婚年齢が上がることで卵巣の高齢化が問題です。当治療院に来院される女性のほとんどが冷えに悩まされています。夏のクーラー、かかとの高いハイヒール、腰部や下腹部を締め付けるきついガードル、働く女性は冷えと戦っているといっても過言ではありません。そこにストレスが加わることでホルモンも自律神経も悲鳴を上げているのかもしれません。デリケートな女性の身体だからこそ鍼灸の穏やかな治療が正常な身体を取り戻す助けになるのです。体外受精を成功させるためにも、ゆったりした気持ちで治療をうけることができれば、きっと元気で可愛い赤ちゃんが授かることでしょう。

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