ここが知りたい健康情報   「四十肩(五十肩)」
四十肩(五十肩)

 中年になって肩が痛いと言えば、「四十肩(五十肩)なんじゃない?」と言われます。四十肩と五十肩は同じもので、肩関節の周囲に炎症が起きている状態です。
 腕を上げた拍子に肩に強い痛みが走る。その後痛みが強くなって髪をとかしたり、帯を結んだりするような動作ができなくなったり、洋服を着ることもままららなくなります。ひどいときには痛みのある側を下にして寝ることができず、座ったまま睡眠をとらざるを得なくなることもあるほどです。
 急性期には激しい痛みのために腕の運動がブレーキをかけたようになり制限されます。2〜4週間の疼痛の後慢性期に移行して半年から1年ほど続きます。痛みが和らぐ代わりに肩のこわばりが起こり、腕の運動障害が一層強くなります。

■肩関節周囲炎の原因
 肩は重い腕をぶら下げているため常に緊張しています。そのため疲労が溜まりやすく、血液循環が悪くなり、腱の老化が促進されます。

肩峰下滑液包炎
棘下筋の付着部に炎症が起き、肩関節周囲に影響を及ぼし、関節包の癒着を生じさせます。
上腕二頭筋長頭腱炎
上腕二頭筋(力こぶを作る筋肉)の長頭腱に炎症が起き、肩関節周囲に影響を及ぼし、関節包の癒着を生じさせます。この場合は肩の前面に痛みが出ます。
石灰化腱炎
肩の腱の老化・疲労が進むと 腱は弾力が無くなり、ザラザラとささくれたって非常に弱くなってきます。それがきっかけで、腱の部分破壊による石灰化が起こります。

■肩関節周囲炎の治療
 急性期にはできるだけ安静にし、熱感があるときにはアイシングをします。しかし、肩関節の癒着を防ぐためにできるだけ早期に運動療法を開始する必要があります。

■肩関節周囲炎の鍼治療
 できるだけ早く疼痛と炎症を抑える目的の鍼治療を行います。普通、急性期の強い痛みは2〜4週間ほど続きます。その後慢性の痛みに移行しますが、痛みの期間が短ければ短いほど治癒後の運動制限を予防することができるわけです。まず、肩間接周囲の腱の緊張や圧痛を取り去るための鍼をします。その後痛みによってバランスを崩してしまった自律神経調節を目的とした鍼治療を行います。次回の来院まで、痛みを和らげるために円皮鍼を入れておくこともあります。この円皮鍼はとても小さな鍼で、1ミリ程度の長さなので入れたままでも全く痛みはありません。

■肩関節周囲炎の運動療法
 痛みが楽になったらできるだけ早く運動療法を始めます。

アイロン体操
これはアイロンやペットボトルなどの重さのある物をぶら下げ、円を描くように振って肩の運動を行うものです。このときには筋肉の力を抜き、できるだけ肩甲骨を動かさずに、肩関節だけを動かすようにします。
壁這い運動
壁に向って腕を前に伸ばし、人差し指と中指の先で壁を交互に動かして尺取虫のように壁を這い上がります。次に腕を横に伸ばして、同じ動作を行います。
棒運動
1m位の軽い棒を背中に回し、上下を両手で持って背中を洗うように上下に動かします。
10回動かしたら上下を持ち替えて、同じ動作を10回行います。

 肩関節周囲炎は痛みの期間をできるだけ短くし、早期に運動療法を始めることが大切です。

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