患者さんの声   「薬物乱用頭痛」 やくぶつらんようづつう
薬物乱用頭痛 やくぶつらんようづつう
■KMさん 39歳 女性 会社員
 就職したころから頭痛が始まり、ほとんど毎日頭痛薬を飲んでいた。薬を飲むと普通に会社に行けるので別に気にしたことはなかったが、先日テレビで薬物乱用頭痛のことを見て心配になった。頭痛専門外来への受診も考えたが、ネットでいろいろ調べていて来院したとのことでした。
KMさんの声
ずっと偏頭痛だと思ってました。薬を飲むとそれなりに楽になるので特に考えずに使ってました。まさかその薬が更なる頭痛を引き起こすなど想像もしませんでした。しかも薬物乱用頭痛になると脳梗塞の発症率が4倍にもなるなどびっくりです。
高原治療院で鍼をしてもらってほんとうに楽になりました。今では薬は全く飲んでません。「身体に優しい頭痛薬」などとCMで言ってますが、頭痛薬の怖さをもっとみなさんに伝えるべきだと思いました。

■OTさん 28歳 女性 事務職
 OTさんは乗り物酔いがひどいとのことで来院されました。旅行に行く数日前に来院して酔い止めの鍼をしていたということです。何回目かのときの話でしょっちゅう頭痛薬を飲んでいるということが分かりました。その後は頭痛の治療を中心にし、旅行に出かけるときには酔い止めの鍼をするようになりました。
OTさんの声
頭痛は高校生のころからあって、頭痛薬はいつも持ち歩いていました。友達にもそういう子がいて、みんなそんなものなのだろうと特に気にかけたことはありませんでした。高原先生と話をしていて、しょっちゅう頭痛薬を飲むことは薬物乱用頭痛になると知らされてびっくりしました。もしかしたらもう薬物乱用頭痛になっているのかもしれないと心配になりました。
頭痛の鍼をしてもらうようになって最近は薬を飲む回数もかなり少なくなりました。このまま続けていけばそのうちに薬がいらなくなるんじゃないかと期待してます。

 頭痛は誰もが経験する身近な症状です。 総合診療外来を訪れる患者さんの主訴の中でもっとも多いものの一つだそうです。風邪やその他の病気の1症状として、二日酔いや徹夜のとき、そして勉強やパソコンなどで目が疲れたときなど、誰もが日常的に頭痛を経験しています。また、仕事や家庭のトラブルなどの精神的ストレスでも頭痛は起こります。頭が痛くなると、多くの人はまた偏頭痛が起きたと思ってしまうようです。しかし、頭痛のほとんどは緊張型頭痛なのです。
 テレビでも頭痛薬のCMは頻繁に流されます。胃にやさしい頭痛薬とか、身体にやさしい頭痛薬などといわれると、一般の人は何も考えずに頭痛薬を飲んでしまいます。しかし、この頭痛薬が原因で更なる頭痛が起こるのです。これを「薬物乱用頭痛」といいます。それではどれ程の服用頻度から注意が必要になるのでしょうか?月に10日から15日も頭痛薬を手放せないという人は要注意です。
 それではなぜ頭痛を治すための鎮痛剤でさらなる頭痛が起こるのでしょうか?緊張型頭痛や片頭痛などのつらい頭痛を何度か経験すると、予防のため、早めに服用するようになる。それを繰り返していると、脳が痛みに対して敏感に反応して頭痛が悪化し、その頭痛に対してさらに頭痛薬を飲む。このようなサイクルが「薬物乱用頭痛」を生み出していると考えられているのです。

■頭痛の予防
ここでは緊張型頭痛の予防について述べます。
緊張型頭痛は、ストレスが原因です。自分ではストレスに気がつかなくても、身体はしっかりストレスを認識して反応します。ですから、身体的および精神的ストレスを取り除くことが大切になります。といってもなかなか難しいですね。
次に首や肩のコリが頭痛の原因になるので、柔軟体操やストレッチで首や肩のコリをとるようにしましょう。また、首や肩の筋肉を鍛えることも大切です。体操や水泳など自分に合った運動を見つけましょう。
枕の高さもポイントです。高すぎる枕は首に負担をかけるので、自分に合った高さの枕に替えましょう。
正しい姿勢をとるように心がけ、長時間同じ姿勢や前かがみ、うつむきなどの無理な姿勢を取らないように気をつけましょう。
入浴は筋肉のコリをほぐし、ストレス解消にもなります。ぬる目のお風呂でゆったりした時間を過ごしましょう
そして、どうしても頭痛が続くときには鍼やマッサージで首や肩のコリを取り去り、薬物乱用頭痛になるのを防ぎましょう。薬物乱用頭痛では脳梗塞の発症率が4倍とのことです。ちょっと怖いとは思いませんか?

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